昨日(8月13日)の動向

昨日の外為市場はリスク選好の動きが先行し、米ドルが対円で上昇。
東京時間では、安倍晋三首相が法人税の実効税率の引き下げを検討するよう関係府省に指示したことなどが追い風となり株高/円安の流れとなりました。海外市場に入ってもその流れは変わらずリスク選好の流れが継続し、米ドル/円は98台を回復しました。その後に発表された米小売売上高が、4カ月連続増となり市場の事前予想を上回る内容となったことから、米ドル/円は再度上値を試す動きとなり、98円ちょうどから98.20円前半まで上昇。しかしクロス円が伸び悩んだことで一時上値は抑えられ、97円台後半レベルまで小幅に反落したものの底堅い展開が続き、ロックハート米アトランタ連銀総裁が「9月の量的緩和緩和縮小を排除しない」と発言すると、昨日の高値98.34円レベルまで上昇。98円台を維持したままこの日の取引を終えました。

8月13日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 96.904 98.342 96.856 98.191
ユーロ/円 128.867 130.467 128.783 130.213
豪ドル/円 88.636 89.65 88.517 89.45

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

ユーロ/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年8月14日)の展望

【米ドル/円】

上値では日足・50日移動平均線をしっかりと上抜くことができるかが焦点となりそうです。明日は米消費者物価指数、新規失業保険申請件数などの重要経済指標が控えているため、様子見から方向感を掴みづらい展開が予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 98.40 99.00 97.50 97.00

【ユーロ/円】

昨日発表されたZEW景気期待指数が市場の事前予想を上回る強い結果とことなどを受けユーロが対円で上昇。ただ、ユーロに対して米ドル買いが進んだため、ユーロ/円は上値を抑えられる展開となりました。本日は独、欧州のCPI(消費者物価指数)の発表があり、内容を見極めながらの取引となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.50 131.00 129.50 129.00

【豪ドル/円】

上値では引き続き節目とされる90円台を意識した展開となりそうです。なお、同水準では戻り売り意欲も根強く、90円台手前で足踏みした際での、戻り売りに注意を払いたいところです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 90.00 90.60 88.50 88.00
  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年8月14日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年8月14日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 英:失業率 4.4% 4.4%
★★ 17:30 英:英中銀MPC議事録公表 - -
★★ 18:00 欧:GDP(速報値) 0.2% -0.2%
20:00 米: MBA住宅ローン申請指数 - 0.2%
★★ 21:30 米:7月PPI(前年比) 2.4% 2.5%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します