昨日(8月5日)の動向
昨日の外為市場では、先週末、米雇用統計発表後に強まった米ドル売り、円買いの流れが継続。東京時間朝方では、国内・輸入企業の米ドル買いが観測されたことから、米ドル/円は一時99円15銭レベルまで上昇する場面もあったものの、日経平均株価が大幅安となったことが嫌気され、98円30銭レベルまで反落。海外市場では、米・ISM非製造業景況指数が市場の事前予想の53.1に対し結果が56.0と強い内容となったことを受け、一時98円80銭レベルまで反発。ただ指標の好結果に反してNYダウがマイナス圏に沈んだことで短期筋の米ドル売りが強まり、米ドル/円はこの日の安値を更新。上値の重い展開となりました。
8月5日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 98.952 | 99.149 | 98.192 | 98.231 |
ユーロ/円 | 131.448 | 131.556 | 130.157 | 130.221 |
豪ドル/円 | 88.146 | 88.219 | 87.475 | 87.702 |
米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)
米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)
米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)
本日(2013年8月6日)の展望
【米ドル/円】
昨日のNYダウが前週比マイナスで取引を終了したことから、本日の日経平均株価も軟調に推移することが予想されます。株価動向をにらんだ神経質な値動きが予想されます。下値では、97円50銭レベルでは買い意欲も見られるものの、割り込んだ水準ではストップロスが観測されており要注意です。上値では、98円台後半レベルに売りが観測されており、同水準をこなしつつ99円台に乗せきることができるかが焦点となりそうです。なお、本日21:30には米貿易収支の発表が予定されています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 98.60 | 99.20 | 97.60 | 96.50 |
【ユーロ/円】
昨日の米ドル/円の下落に連れ安となったユーロ/円はやや水準を切り下げる動きとなりました。本日ユーロ圏の主だった指標等は予定されておらず、米ドル/円やクロス円などの動向を睨みながらの取引となりそうです。下値では日足・50日移動平均線が位置する129円なかばレベルがユーロのサポートとして機能するかが焦点となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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ユーロ/円 | 130.70 | 131.10 | 129.90 | 129.30 |
【豪ドル/円】
豪・小売売上高が市場の事前予想0.4%増のところ結果が0.0%と、市場の事前予想を下回る内容となったことを受けて、豪ドル/円は87円台なかばレベルまで急落。本日は10:30に貿易収支、13:30にオーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利を発表します。政策金利について市場では0.25%の利下げが予想されていますが、市場は利下げについて既に織り込み済みであり、その後の声明で今後も利下げスタンスが継続されるかに注目が集まりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 88.10 | 89.00 | 87.20 | 85.00 |
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年8月6日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年8月6日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | 17:30 | (英)6月鉱工業生産指数(前月比) | 0.7% | ±0% |
★ | 19:00 | (独)6月製造業受注指数(前月比) | +1.0% | -1.3% |
★★ | 21:30 | (米) 6月貿易収支 | -430億$ | -450億$ |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します