昨日(8月1日)の動向
昨日外為市場では、強い米経済指標や堅調な株価を背景に米ドル買いが進みました。
東京市場では、中国・7月製造業PMIの内容が市場の事前予想を上回り、中国景気減速懸念が後退。日経平均株価・上海総合指数ともに上昇し、日中株高を受けたリスク選好の円安が進みました。海外時間に入っても米ドル買い円売りが継続。この日、日足・100日移動平均線が位置した98.50円を突破し上値を伸ばしました。この日発表された一連のユーロ圏経済指標は全般的に強めの内容となったものの、ユーロの反応は限定的でした。その後に発表されたECB、BOEの政策金利は双方据え置き。注目を集めたECBドラギ総裁の記者会見は、「金利は、現在もしくはそれより低い水準が長期間続く」との見通しがあらためて示されたことを受け、ユーロが対ドルで下落しました。また、米国市場で発表された米新規失業保険申請件数、米ISM製造業景況指数が強い内容となり米株価指数が堅調に推移。これらを受けリスク選好が強まると、米ドル円は更に上値を試す形となり99円半ばレベルまで上昇。1日通して2円近く円安が進む形となりました。
8月1日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 97.858 | 99.56 | 97.655 | 99.496 |
ユーロ/円 | 130.165 | 131.536 | 129.933 | 131.433 |
豪ドル円 | 87.93 | 88.942 | 87.232 | 88.829 |
米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)
米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)
豪ドル円 1時間チャート
本日(2013年8月2日)の展望
【米ドル/円】
昨日は、世界各国の株価が堅調に推移。ダウ平均株価やS&P500などの米株価指数が史上最高値を更新したためリスク選好が進み、米ドル/円は大きく上昇しました。本日は米雇用統計が控えているため、雇用統計発表までは様子見から値動きの乏しい展開となりそうです。ただし、発表直後は大きく動く可能性がありますので注意を払いたいところです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 100.00 | 100.70 | 98.50 | 97.70 |
【ユーロ/円】
ユーロ/円は、底堅い動きを継続。ただ、6月より幾度も133円台を目指す形とはなるものの、133円台に乗せきることができないこともあり、上値も限定的であると想定されます。ただし、133円をしっかりとブレイクした際には大きく上値を試す展開となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 132.00 | 133.00 | 131.00 | 130.00 |
【豪ドル円】
豪ドル/円は、中国の経済指標が良好な結果となり、6営業日ぶりに下げ止まる展開となりました。ただ、来週には豪州の経済指標が集中しているため、積極的に上値を追う展開にはなりにくそうです。仮に上値を試す展開となれば、90円ちょうど付近が目先のターゲットとなりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル円 | 89.70 | 90.00 | 88.00 | 87.50 |
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年8月2日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年8月2日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 21:30 | 米:非農業部門雇用者数 | 18.5万人 | 19.5万人 |
★★★ | 21:30 | 米:失業率 | 7.5% | 7.6% |
★★ | 21:30 | 米:個人所得 | 0.4% | 0.5% |
★★ | 21:30 | 米:個人消費支出 | 0.5% | 0.3% |
★★ | 21:30 | 米:PCEコア・デフレータ | 1.1% | 1.1% |
★★★ | 21:30 | 米:民間部門雇用者数 | 19.5万人 | 20.2万人 |
★★ | 23:00 | 米:製造業受注指数 | 2.3% | 2.1% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します