昨日(7月30日)の動向

東京市場では、朝方発表された国内鉱工業生産や全世帯消費支出がマイナスとなったものの、日銀が金融緩和策を長期化させるとの思惑から日経平均株価が上昇。
米ドル/円は株高に加え、7月最後の5・10日(ゴトー日)による仲値需要や、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が15年目途に海外公共インフラへ投資開始を検討」と一部報じられたことなどを受け、米ドル/円はショートカバーから98円40銭レベルまで反発・上昇となりました。
一方、豪ドル/円は、日本時間正午過ぎにスティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁が「豪ドル安は理にかなう、一段の下落も大きな驚きない」と発言。事実上の豪ドル安容認発言により6月21日以来の安値89.15円レベルまで下落しました。
海外市場ではNYタイムに発表されたS&Pケースシラー住宅価格指数、消費者信頼感指数ともに市場の事前予想を下回る内容となりましたが、消費者信頼感指数は現況が前回から大幅に改善されたことの加え、雇用センチメントも連続で上昇していることが好感され、米ドル/円は97.80円レベルから98.33レベルまで上昇。その後はFOMC発表や米GDP公表を前に様子見ムードとなり、98円台前半でもみ合う動きとなりました。

7月30日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 97.939 98.463 97.758 98.025
ユーロ/円 129.904 130.523 130.019 129.756
豪ドル/円 90.186 90.304 88.673 88.868

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年7月31日)の展望

【米ドル/円】

米ドル/円は2日連続して日足・100日移動平均線が位置する98.50円レベルを超えることができていないため、テクニカル的には弱気基調にあるようです。ただし連日重要イベントなどを控えていることから内容を確認しながらの取引となりそうです。上値では日足・一目均衡表の雲の上限が位置する98円台後半レベル、下値では雲の下限が位置する97円台半ばレベルが意識されそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 98.50 99.00 97.30 97.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

本日は独・失業率、欧・CPI及び失業率などの発表が予定されています。ただし、市場の焦点は明日のECBにあるため指標にたいする反応も限定的との声もあるようです。上値では7月29日の高値130円台半ばレベル、下値では日足・50日線が位置する129円台後半レベル、同ラインを下抜いてきた場合、日足・100日移動平均線が位置する128円台半ばレベルが意識されそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.50 131.00 128.50 128.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日のRBA総裁の豪ドル安容認発言もあり、引き続き上値は重い展開が予想されます。ただ昨日大きく下げたためショートカバーなどから一時的に反発する可能性もあり、反発した際には節目とされる90円ちょうどレベルが意識されそうです。一方89円台をしっかりと下抜けてきた場合、88円台、88円台なかば、87円台など節目を試しながらの値動きとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 90.00 91.00 88.20 87.60

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年7月31日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年7月31日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:55 独:失業率 6.8% 6.8%
★★ 18:00 欧:CPI 1.6% 1.6%
★★ 18:00 欧:失業率 12.2% 12.1%
★★ 20:00 米:MBA住宅ローン申請指数 - -1.2%
★★ 21:15 米:ADP雇用統計 18.0万人 18.8万人
★★ 21:30 米:GDP 1.0% 1.8%
★★ 21:30 米:個人消費 1.6% 2.6%
★★ 22:45 米:シカゴ購買部協会景気指数 54.0 51.6
★★★ 27:00 米:FOMC・政策金利発表 0.25% 0.25%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します