昨日(7月26日)の動向
26日の外為市場は、今週開催されるFOMCで金融緩和解除の基準となるフォワード・ガイダンス(※現状の金融緩和姿勢をいつまで続けるのかについての政策当局者による表明を指し、時間軸政策の手段として用いられる。)が修正されるのではないかとの思惑から、主要通貨に対して米ドルが売られる展開となりました。
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、7月30日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、長期間にわたり金利を低水準に維持するとのメッセージを与えるために「フォワード・ガイダンス」の失業率目標を現行の6.5%から6.0%に修正する可能性があると報道。 米ドル/円は、東京時間に7月12日以来の安値となる98.70円まで下落。欧米時間に入ると株安等も加わり一段と下げ足を加速し、一時97.96付近へと下落しました。
7月26日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 99.253 | 99.404 | 97.959 | 98.301 |
ユーロ/円 | 131.76 | 131.979 | 130.083 | 130.537 |
豪ドル/円 | 91.765 | 91.921 | 90.581 | 91.068 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2013年7月29日)の展望
【米ドル/円】
米ドル/円は、先週末の終値が日足・100日移動平均線である98円44銭を超えられなかったことから、本日も引き続き上値の重い展開が予想されます。また、米国雇用統計やFOMCなど重要イベントを前にしたポジション調整の動きも米ドル/円の上値を抑える要因となりそうです。テクニカル的に見ると、日足で50日、100日の移動平均線を下回っていることから、再び98円台を割り込む形となれば、更に下値を目指す展開となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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米ドル/円 | 99.40 | 100.00 | 97.30 | 96.80 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
本日は、欧州系の重要経済指標は無く、米ドル/円の動きに連動する展開となりそうです。先週末は、日足・50日移動平均線である129円86銭で下値をサポートされる形となりましたが、この水準を割り込む展開となると、日足・100日移動平均線の129円39銭レベルが視野に入りそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 131.00 | 131.50 | 130.00 | 128.50 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
資源価格の下落や中国経済の減速懸念から、依然として弱含む展開が続きそうです。また、金融緩和解除を示したNZに対しても弱含む展開が続いていることから、豪ドル/円単体よりも豪ドル/NZドルの動きにも注意が必要です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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豪ドル/円 | 91.50 | 92.00 | 90.50 | 90.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年7月29日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年7月29日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 23:00 | 米:中古住宅販売保留 | -1.2% | 6.7% |
★★ | 23:30 | 米:ダラス連銀製造業活動 | 7.3 | 6.5 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します