昨日(7月16日)の動向

昨日の東京市場は材料が乏しい中、一時100円台まで上昇する場面もみられたものの上値も重く、その後は99円台後半レベルを中心にもみ合う動きとなりました。
欧州市場に入ると米長期金利の低下を受けた、米ドル安傾向が継続。その中、ユーロが対米ドルで上昇幅を拡大。この日発表された独ZEW景気期待数が市場の事前予想を下回る内容となったことなど受けユーロ/米ドルは一時1.3050ドルレベルまで下落。しかし米ドル安の流れが続く中、下値は限定的となり切り返すと1.3130ドルレベルまで上昇する動きとなりました。また、米ドルが対円で軟調な動きとなったためクロス/円も上値の重い展開となりました。
NY市場では米経済指標の発表があり、米6月消費者物価指数や同設備稼働率は市場の事前予想を上回る強い内容となりましたが、上値は重く一時99円台を割り込む動きとなりました。

7月16日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 99.868 100.066 98.903 99.084
ユーロ/円 130.423 130.832 130.022 130.441
豪ドル/円 90.857 91.889 90.787 91.678

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年7月17日)の展望

【米ドル/円】

本日からバーナンキFRB議長の議会証言が2日間に渡って行われることから、ポジション調整等により一旦円を買い戻す動きが見られそうです。証言の中で緩和政策の長期化等が示唆されれば、もう一段円買いが進む可能性との指摘もあるようです。

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 100.00 100.60 98.30 97.50

 

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

バーナンキ米FRB議長が議会証言であらためて金融緩和を表明するとの観測から、ユーロが対米ドルで買われる展開となりました。一方、7月の独ZEW景気期待指数が予想外に低下したことから、ECBが低金利を維持するとの見方が広がっており、上値も限定的となりそうです。短期的なテクニカル・ターゲットとしては、日足パラボリックの130.76レベルをしっかりと上抜けられるかに注目が集まりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 131.00 132.00 128.50 128.10

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日のRBA議事録では、予想されていたほどハト派な姿勢が示されなかったため、当面の利下げ観測が後退。豪ドル円は91円台後レベル半まで買い戻される展開となりました。短期的なテクニカル・ターゲットとしては、7月11日の高値である92.05レベルがあげられます。 

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 92.00 93.00 91.00 90.50

 

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年7月17日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年7月17日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 英:失業率 4.5% 4.5%
★★ 17:30 英:失業保険申請件数(前月比) -8,000件 -8,000件
★★ 21:30 米:バーナンキFRB議長、半期金融政策報告書公表 - -
★★ 21:30 米:住宅着工件数 96.0万件 91.4万件
★★ 21:30 米:建設許可件数 97.4万件 100.0万件
★★ 21:30 米:バーナンキFRB議長議会証言 - -
★★ 22:15 米:ベージュブック公表 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します