昨日(7月11日)の動向
東京時間の朝方では、バーナンキ発言を受け薄商いの中、米ドル/円は98円台前半まで大きく下げる動きとなりました。日経平均は円高を嫌気してマイナス圏で推移したものの、QE縮小が先送りとなる期待感から下げ幅は限定的となりました。株価が大きく崩れなかったことから、ショートカバーが入り、米ドル/円は98円台前半レベルで下げ渋る動きとなりました。この日NYタイムに発表された米経済指標は市場の事前予想を下回る内容となったことで、米ドル/円は一時弱含む場面も見られましたが、米ドル高修正の動きによりユーロや豪ドルなどの通貨が対米ドルで買い戻されたことから、クロス円が下げ止まると、米ドル/円もこの動きにサポートされ、98円台後レベルでNYクローズを迎えました。
7月11日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 99.684 | 99.88 | 98.226 | 98.978 |
ユーロ/円 | 129.405 | 130.435 | 128.647 | 129.521 |
豪ドル/円 | 91.574 | 92.048 | 90.065 | 90.902 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2013年7月12日)の展望
【米ドル/円】
今週の大きなイベントを消化し、米ドル/円は99円台半ばから98円台半ばレベルにかけて持ち合う動きとなっています。日足や一目均衡表では、変化日を表す雲のネジレにさしかかっており、ネジレ付近で上下どちらにブレイクするかが1つの焦点となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 100.60 | 101.55 | 98.14 | 97.65 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロの対米ドルの上昇にサポートされるかたちで、ユーロは対円でも下げ渋る展開となっています。株高・米ドル売りの流れが継続するのであれば、上値を目指す動きとなりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 130.00 | 130.97 | 128.57 | 128.17 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
昨日発表された、豪雇用統計は市場の事前予想を上回ったものの、正規雇用に改善の兆しはなく、8月の利下げ観測が台頭しているようです。また、テクニカル的にも日足・200日移動平均線が豪ドル/円の上値を抑える形となっており、今後も上値の重い展開が予想されます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 91.35 | 92.80 | 90.05 | 89.14 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年7月12日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年7月12日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | 18:00 | 欧州・鉱工業生産 | -0.20% | 0.40% |
★★ | 21:30 | 米・卸売物価指数 | 0.5% | 0.5% |
★★ | 22:55 | 米・ミシガン大学消費者態度指数 | 85.0 | 84.1 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します