昨日(7月9日)の動向

東京市場では、前日の米国株式市場が堅調に推移したことを受けリスク選好の動きとなり、米ドル/円は101円台半ばレベルまで再び値を戻す展開となりました。
ただ、101円台では本邦輸出筋などによる米ドル売りが観測されており、上値を伸ばしきれなかったものの、株高などを背景とした、リスク選好による米ドル買いにより米ドル/円は101円台で底堅い動きとなりました。
ユーロはこの日、主要通貨に対して下落。欧州時間に発表された、英鉱工業生産が市場の事前予想を下回り、英ポンドが売られたことで欧州株の上昇も次第に後退しました。
NY市場では、オプション絡みのユーロ売り押され、その後ストップロスを巻き込み、ユーロが対米ドル、対円などの主要通貨に対して大幅に下落しました。
その後も、アスムセンECB専務理事のハト派発言や格付け会社S&Pによるイタリア国債格下げ報道を受け、さらに弱含みユーロ円は一時129円を割り込む展開となりました。

 

7月9日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 100.946 101.298 100.769 101.148
ユーロ/円 129.883 130.561 128.711 129.29
豪ドル/円 92.154 93.066 91.785 92.832

 

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年7月10日)の展望

【米ドル/円】

101円台を挟んで神経質な動きが続いています。10日のFOMC議事録、バーナンキFRB議長の講演や11日の日銀政策決定会合の動向に注目です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 101.55 102.00 100.54 97.94

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

イタリア格下げやユーロ/ドルの1.28ドル割れなどにより、ユーロ/円は上値の重い展開となりそうです。目先の下値ターゲットとして、8時間足・一目均衡表の雲上限が位置する128.17レベルや7月5日の安値128.57レベルがあげられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.20 130.97 128.57 128.17

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

日足では、10日移動平均線と21日移動平均線がゴールデンクロスしており、買いシグナルが点灯しています。目先では日足・200日移動平均線をしっかり上抜けられるかが焦点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 93.10 93.80 92.40 92.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年7月10日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年7月10日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 15:00 独・消費者物価指数 0.10% 0.10%
★★ 23:00 米・卸売在庫 0.3% 0.2%
★★★ 3:00 FOMC議事録 N/A N/A
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します