昨日(7月2日)の動向
東京市場前半、米ドル/円は材料に乏しい中、99円台半ばレベルでもみ合う動きとなりました。東京市場後半では、注目されていたオーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利が発表され据え置きが決定されると、豪ドルが米ドルに対して大幅に下落。さらにRBAの声明の中で「さらに豪ドルが下落する可能性がある」と発言したことが豪ドル売り・米ドル買いにつながり、米ドルは対円でも上昇。米ドル/円は一時100円台に迫る動きとなりました。欧州市場に入ってからも、米ドル買い・円売りの流れは変わらず、米ドル/円は約1カ月ぶりに100円台に乗せる動きとなりました。NY市場では、米金融当局が金融緩和を収縮するとの見方が根強い一方で、日銀が積極的に金融緩和策を継続するとの見方から徐々に米ドル高・円安が進み、米ドル/円は100円台半ばレベルでNYクローズをむかえました。
7月2日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 99.17 | 99.84 | 99.164 | 99.657 |
ユーロ/円 | 129.082 | 130.259 | 129.054 | 130.17 |
豪ドル/円 | 90.537 | 92.237 | 90.497 | 92.068 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2013年7月3日)の展望
【米ドル/円】
円安・米ドル高の流れのとなる中、今後は今週末に発表を控える、米雇用統計を意識した動きとなりそうです。本日発表される米経済指標(貿易収支や6月ISM非製造業総合景況指数)が市場の事前予想上回る強い結果となれば、さらに円安に進む可能性が指摘されているようです。ただ、明日7月4日は米独立記念日で米国市場が休場となるため、価格調整による動きにも注意が必要だと思われます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 100.85 | 101.00 | 100.00 | 99.80 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円単体では動きが取りづらい状況となっており、米ドル/円やユーロ/米ドルの動きを注視しての取引となりそうです。目先では130円台を維持できるかが焦点となりそうです。また、1.30割れとなったユーロ/米ドルの動きにも注意を払いたいところです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 131.30 | 132.00 | 130.00 | 129.20 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
RBAの声明にもあるように、豪ドルの一段安の可能性が指摘されています。米ドル/円やクロス円の動きを注視しつつ、本日発表予定の中国PMIや豪貿易収支等の内容にも注目を払いたいところです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 92.30 | 93.10 | 91.80 | 90.60 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年7月3日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年7月3日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 21:15 | (米)6月ADP雇用統計(前月比) | +16.0万人 | +13.5万人 |
★ | 21:30 | (米)5月貿易収支 | -401億$ | -403億$ |
★★ | 21:30 | (米)新規失業保険申請件数 | 34.5万件 | 34.6万件 |
★★★ | 23:00 | (米)6月ISM非製造業総合景況指数 | 54 | 53.7 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します