facebook twitter
外国人も様子見 日経平均は2万円でやや膠着(窪田)
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

外国人も様子見 日経平均は2万円でやや膠着(窪田)

2017/7/6
日本株を動かしているのは外国人投資家である。外国人が買うと上がり、売ると下がる傾向が20年以上続いている。日本の景気回復が徐々に鮮明になる中、自民党の支持率が大きく低下して政治混迷のリスクが出ている。そうした背景から現在、外国人は日本株に対し「様子見」となっている。
facebook twitter メールで送る 印刷

執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 日本株を動かしているのは外国人投資家である。外国人が買うと上がり、売ると下がる傾向が20年以上続いている。
  • 日本の景気回復が徐々に鮮明になる中、自民党の支持率が大きく低下して政治混迷のリスクが出ている。そうした背景から現在、外国人は日本株に対し「様子見」となっている。

(1)外国人の売買で動く日本株

日本株の動きを決めているのは、外国人投資家です。本レポートで繰り返し述べていますが、外国人は、買う時は上値を追って買い、売る時は下値を叩いて売ってくる傾向があります。結果として、外国人が買い越すと日経平均が上がり、売り越すと日経平均が下がる傾向が、20年以上続いています。

私は、日本株ファンドマネージャーをやっていた25年間、外国人の売買動向をしっかり見続けてきました。外国人ががんがん買ってくる時、がんがん売ってくる時は、原則として逆らわずに、ついていった方がいいものです。私がファンドマネージャーとして25年間、大負けせずにやってこられたのは、外国人の動きをよく見ていたことと、企業取材をたくさんしたことによると思っています。

さて、今の外国人売買ですが、売り買いに明確なトレンドがありません。外国人投資家も、様子見に入っているようです。

日経平均と外国人の売買動向(買越または売越額、株式現物と日経平均先物の合計):
2016年1月4日―2017年7月5日(外国人売買動向は6月23日まで)

(出所:東証データより楽天証券経済研究所が作成)
(注:上のグラフの外国人売買で、棒グラフが上(プラス方向)に伸びているのは買越、
下(マイナス方向)に伸びているのは売越を示す)

ご覧いただくとわかる通り、外国人が大幅に売り越す時、日経平均は下がり、大幅に買い越す時、日経平均は上がっています。外国人の売買が減少する時、あるいは、売り越し・買い越しが短期間に入れ替わる時は、日経平均はボックス圏で推移し、トレンドが出なくなります。

今年の5月以降は、外国人が売ったり買ったりしているために、日経平均は2万円前後で、大きくは動かなくなっています。

外国人から見ると、日本株は「世界景気敏感株」で「世界の政治不安敏感株」です。今、日本および世界の景気は順調に回復していますが、日本や米国で政治不安が高まってきていることから、外国人の売買に方向感がなくなっています。

(2)裁定買い残高は中立水準

東京証券取引所が発表した6月30日現在の裁定買い残高は1兆9,593億円でした。詳しい説明は割愛しますが、裁定買い残高の変化は、主に、外国人投資家の投機的な日経平均先物の売買動向を表します。外国人の先物買いが増えると、裁定買い残高が増加し、外国人の先物売りが増えると、裁定買い残高が減少します。

日経平均と裁定買い残高の推移:2007年1月4日―2017年6月30日

(出所:東証データから楽天証券経済研究所が作成)

裁定買い残高の変化は、私がファンドマネージャーで先物売買をやっていた時に見ていた、重要な需給指標です。以下の点に注目しました。

  • 裁定買い残高が継続して増加する局面は、先物は「買い」で攻める
  • 裁定買い残高が継続して減少する局面は、先物は「売り」で攻める
  • 裁定買い残高が上限にちかづいている時は、売りのタイミングをはかる
  • 裁定買い残高が下限にちかづいている時は、買いのタイミングをはかる

現在、裁定買い残高は、1.9兆円前後で、過去5年のレンジ(0.4―4兆円)の真ん中にあり、今年に入ってからは、増加トレンドも減少トレンドも出ていません。現時点で、裁定買い残高から得られる投資のインプリケーションは、「中立」です。

以下、裁定買い残高の意味について解説しますが、やや難解になりますので、専門的な説明にご興味のある方だけお読みください。

【ご参考】裁定買い残高の意味

裁定買い残高の変化は、主に外国人投資家による、日経平均先物の投機的な売買動向を表しています。外国人投資家が先物を買うと、先物が現物に対し一時的に割高になるので、裁定業者(主に証券会社)が、先物売り・現物買いの裁定取引を実行します。すると、裁定買い残高が増えます。

一方、外国人投資家が日経平均先物を売ると、先物が現物に対し一時的に割安になるので、裁定業者が先物買い・現物売りを実行し、裁定取引を解消します。すると、裁定買い残高が減少します。

今の日本株の短期的な動きを決めているのは、外国人です。とりわけ、足の速いヘッジファンドなどによる先物売買が、短期的な急騰急落に大きく影響しています。したがって、裁定買い残が増加するとき日経平均は上昇し、裁定買い残が減少するとき日経平均が下落する傾向が鮮明です。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

 
世界のリスク
はじめての下落相場
年末高
ラクしてちょい稼
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください外国人も様子見 日経平均は2万円でやや膠着(窪田)

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

外国人も様子見 日経平均は2万円でやや膠着(窪田)

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
世界のリスク
 
年末高
 
投資ワクワク
 
お宝優待株
 
人気記事ランキング
デイリー週間月間
投資の失敗
 
はじめての下落相場
 
はじめよう株主優待生活
 
人気ブロガー
 
NISAつみたてNISAロールオーバー
 
老後破綻
 
動画でわかる
 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。