予想以上の景気堅調で、市場の成長率見通しがまた上振れ
その一方で、実質GDP(国内総生産)成長率の見通しは上振れる公算です。1月30日に発表されたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しでも、米国の2024年の実質GDP成長率が、これまでの1.5%から2.1%へ、0.6%ポイントもの上方改定となりました。
アトランタ連邦準備銀行が推計するGDPナウキャストも、2024年1-3月期の実質GDPを前期比年率4.2%(2月1日現在)と予測しており、そうなれば、2023年7-9月期4.9%、10-12月期3.3%に続き、3四半期連続で潜在成長率(1.8%)を大幅に上回る高成長ということになります。
市場エコノミストの見通しも上振れが続いており、筆者も2024年の成長率見通しを2.0%に上方修正しました(図表1)。