金券優待株は配当利回りとセットで考えるべき

 クオカードなどの金券優待は、現金代わりに利用できるので非常に使い勝手がいい優待です。

 換金性が高いという意味では、株主配当利回りに準ずる特典と考えてもいいでしょう。

 そのため、金券優待を選ぶ際は、株主配当利回りとセットで考える必要があります。

 さらにPBRの水準や業績面から見て、今後も積極的な株主還元策や株価の底入れに期待できそうな9月金券優待株には以下のような銘柄もあります。

金券優待の魅力が高く、株主還元に積極的な割安株にはこんな銘柄も!

銘柄名 購入金額
(100株)
配当利回り
(2024年3月期の予想値)
優待内容
PLANT(7646) 7万5,000円 2.93% 福井県に本社があるホームセンターとスーパー併設の「PLANT」を運営する流通企業。9月20日(権利確定日)に100株を1年以上保有すると、図書カードもしくは買物券1,000円分贈呈。3年以上保有で買物券のみ2,000円分に増額。業績は安定推移しており、配当利回りが2.93%と高く、毎年のように自社株買いを行っているにもかかわらず、PBR0.36倍と株価はいまだに超割安。
アイナボHD(7539) 11万6,900円 3.93% 関東圏で戸建住宅の外壁、サッシ、空調設備の販売・工事を行う建設会社。9月末に100株以上保有でクオカード1,000円分贈呈。コロナ禍以降のリフォーム需要の高まりで業績堅調。株価も上昇中だがPBR0.57倍といまだ割安。今2023年9月期も前期比2円増配の46円配予定。株主還元に積極的な点を評価したい。
エイトレッド(3969) 14万400円 1.85% クラウド型のワークフローシステムなどを提供するITソリューション企業。9月・3月末に100株保有で1,000円分のクオカード贈呈 。企業のデジタル化需要を受けて業績は好調。連続増配を続けており、2024年3月期の配当利回りは1.85%。株価は1,400円台で低迷中だが、2024年3月期も10%超の増収増益予想で株価の回復に期待したい。IT企業のためPBRは2.61倍で割安感はない。
城南進学研究社(4720) 3万8,900円 1.29% 神奈川県で個別指導塾「城南コベッツ」を運営。9月・3月末に100株以上保有で500円分のクオカード贈呈。4万円弱で100株を購入できるため、クオカード優待のおトク感は抜群。コロナ禍で対面授業ができず連続赤字で、株価は4年半近く400円前後で横ばい推移も、今期2024年3月期は黒字転換予想。新規展開する保育園事業の成長に期待したい。PBRは1.54倍。
※最低購入金額および配当利回りは2023年8月18日の終値で計算。