「成行注文」とは何か?

 成行注文とは、値段を指定しない注文方法です。「成行で1,000株の買い注文」とか「成行で3,000株の売り注文」といった使い方をします。

 取引時間中に成行の買い注文を出すと、そのときに出ている最も低い価格の売り注文に対応して、即座に注文が成立します。同様に成行の売り注文の場合は、最も価格が高い買い注文に対応して、注文が即座に成立することになります。

 例えば、現時点での株価が300円、最も価格が低い売り注文が301円で1万株、最も価格が高い買い注文が299円で1万株でている状況を考えてみましょう。

 このときに成行で1,000株の買い注文を出すと、301円で買えることになります。成行で1,000株の売り注文を出すと、299円で売れることになります。

 ただし、注文が成立するまでの間、株価が変動することもあります。その場合はより高い株価で買ったり、より低い株価で売ったりする可能性も生じます。