先週の結果

先週は、米地銀の相次ぐ破綻で金融不安から日経平均は一時2万7,000円割れ

 先週の予測では、週末10日(金)に米国でシリコンバレーバンクが破綻したことで、リスク回避から2月雇用統計の結果は強弱入り交じる中、NYダウは一時▲471ドルの3万1,783ドルまで下げ、終値は▲345ドルの3万1,909ドルと4日続落となりましたが、この時点の予測では、シカゴの日経先物が▲335円の2万7,525円となっていたことで、レンジを2万7,500~2万8,500円とし、下値を確認したあとは2万8,000円水準のもみあいとしました。

 13日(月)の日経平均は、一時▲512円の2万7,631円まで下げて、終値は▲311円の2万7,832円となりました。

 この日の米国市場では、先週のシリコンバレーバンクに続き、シグネチャーバンクも経営破綻しました。これによりNYダウは一時▲284ドルの3万1,624ドルまで下げましたが、バイデン大統領の金融不安はないとの発言などにより3月FOMCでの0.5%の利上げ見通しは後退し、0.25%の見方が広がり、NYダウは▲90ドルの3万1,819ドルまで戻しました。

 しかし、14日(火)の日経平均は、シカゴ日経先物が▲490円の2万7,160円となっていたことで、一時▲728円の2万7,104円まで下げ、終値では▲610円の2万7,222円と3日続落となりました。

 15日(水)は、一服となって+7円の2万7,229円と4日ぶりに小反発するものの、16日(木)は、前日の欧米市場で金融不安が欧州に飛び火し、NYダウは一時▲725ドルの3万1,429ドルで、終値は▲280ドルの3万1,874ドルとなり、シカゴ日経先物は▲560円の2万6,490円となっていたことで、一時▲596円の2万6,632円まで下げ、後場には下げ渋って▲218円の2万7,010円と何とか2万7,000円を終値で維持しました。

 週末の17日(金)は、前日の米国市場で大手銀行による支援策が出たことで、3指標がそろって反発、先物主導で戻りを試す動きとなりました。前場は2万7,200円水準を上値にもみあっていましたが、後場になると先物買いによって次第に盛り上がり上げ幅を拡大し、+345円の2万7,356円まで上昇し、終値は+323円の2万7,333円でした。

 週末の米国市場では、大手銀行の支援にかかわらず、米地銀のファースト・リパブリック・バンクが再び▲32.8%と急反落し、また、クレディ・スイス銀も下落したことで、金融株全体への警戒感が続き、NYダウは▲384ドルと反落しました。ドルは131.56円まで売られ、シカゴ日経先物は▲320円の2万6,710円となりました。