2月雇用統計の予想 

 今週金曜日、3月10日にBLS(米労働省労働統計局)が発表する2月の雇用統計は、NFP(非農業部門雇用者数)は20.0万人増加にとどまる予想になっています。

 20.0万人割れということになれば2021年1月以来の低水準となります。ただし、先月は19.0万人増の事前予想に対して結果はその2倍以上の51.7万人増でした。最近の予想は、新型コロナ感染流行が引き起こした経済パターンの激変のために正確さが低下しています。

 失業率の予想は前月比横ばいの3.6%。平均労働賃金の前月比は+0.3%で横ばい。前年比は+4.7%に上昇の予想ですが、2022年3月の5.6%をピークとした緩やかな下降傾向に変化はありません。

 雇用統計は、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策に直接的な影響を与える最も重要な指標の一つでありながら、予想と結果のギャップが大きい。つまり予想が時々大外れするのです。だからこそマーケットの注目度が高いともいえます。値動きを求めるトレーダーにとっての月1回のフェスは、最近盛り上がっています。