行き詰まり・偶像化はリーマンショックがきっかけ

 ここで「グローバル化の行き詰まり」と「市場の偶像化」が発生した過程を考えます。リーマンショック発生(2008年)と、西側が新しいテーマを創造したこと(2010年ごろ)が、大きな要因になっている可能性があります。

図:「グローバル化の行き詰まり」と「市場の偶像化」が発生した過程(筆者イメージ)

 これら二つの出来事が重なり「米国を中心とした健全な市場環境の「柱」が不安定化」したことで、「グローバル化の行き詰まり」と「市場の偶像化」が発生したと、筆者は考えています。

 新型コロナがパンデミック化し、ウクライナ危機が勃発した今、「グローバル化」は「行き詰まり」から「混迷」に、そして市場は「偶像」から「より偶像」に移行していると、考えられます。