2022年12月の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2022年12月1日から12月31日までに新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。

 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、国債や社債以外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(リート:不動産投資信託)など、全て購入できるので、つみたてNISAで買えるものiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で買えるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!

*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。

1位    iFreeレバレッジ ATMX+(為替ヘッジあり)

騰落率:15.63%

どんなファンド?

 中国のテック企業を中心としたFactSet ATMX+指数の2倍の値動きを目指す投信です。為替ヘッジ付きなので、円高・円安の影響は受けません。

 ヘッジ・レバレッジをかけるコストが発生するので、日本と中国の短期金利差が大きかったり、中国の金利が高かったりする状況だと不利になります。

 組入上位銘柄は、Trip.com(米国の企業を中国が買収し、ホテルや航空券の予約サービスを行う企業)、シャオミ(スマホメーカーとして創業、現在は総合家電メーカー)、JD.com(中国EC市場シェア2位のWebサービス会社)、アリババ、ネットイース(オンラインサービスを提供するIT企業。ゲームでは中国第2位のシェア)、NIO(中国の新興EVメーカー御三家の一つ)、テンセント(中国大手のIT・ネットサービス企業)、メイトゥアン(「食と生活」に関するサービスをスマホアプリ上で提供する新興IT企業)、バイドゥ(中国で最大の検索エンジンを提供するIT大手)、リ・オート(中国新興EVメーカーの「御三家」の一つ)です。  

まつのすけコメント

 12月は11月に続いて、中国のハイテク企業が大きくリバウンドしました。厳格なコロナウイルス対策が突然解除されて、経済再開への期待が高まっているのかもしれません。

2位    iFreeNEXT ATMX+(為替ヘッジなし)

当落率:4.41%    

どんなファンド?

 FactSet ATMX+指数に連動するインデックス投信で、組入銘柄はiFreeレバレッジ ATMX+と同じです。違いは為替ヘッジとレバレッジの有無。

 こちらは為替ヘッジがないので、円高になるほど不利になります。逆に円安になると有利です。

まつのすけコメント

 12月は、日銀が市場参加者の不意をついて10年債利回りの上限を0.25%から0.5%に引き上げたことで、強烈な円高が進んで為替はマイナスでした。

 しかし、株価はそれ以上に上昇してプラスリターンとなりました。

3位    香港ハンセン指数ファンド

騰落率:3.60%

どんなファンド?

 香港の取引所に上場している株式に投資し、ハンセン指数(円換算ベース)に連動する投信です。為替ヘッジはないので、円高はマイナス要因となります。

 組入上位銘柄は、HSBC(英国大手金融グループが中国で展開する金融企業)、AIAグループ(香港に本社を置き、アジア・オセアニアで営業している生命保険と金融サービス会社)、アリババ、テンセント、メイトゥアン、中国建設銀⾏(中国の国有商業銀行。中国の四大商業銀行の一つ)、中国移動(携帯電話の契約者数が7億人を超える、世界最大の携帯電話事業者)、 中国⼯商銀⾏(中国の四大商業銀行の一つ)、香港証券取引所(香港で唯一の証券取引所。外国人投資家も取引できる)、JD.comです。

まつのすけコメント

 香港ハンセン指数も経済再開の好影響を受けて、11月に続いて続伸となりました。最悪期は脱却した感があります。

4位    UBS中国新時代株式ファンド(年1回決算型)

騰落率:2.67%    

どんなファンド?

 中国籍、香港籍もしくは主に中国に活動拠点を置く企業の株式(預託証書などを含む)を主要投資対象とするアクティブ投信です。為替ヘッジはありません。

 組入上位銘柄は、テンセント、グイジョウ・マオタイ(マオタイという高級酒の製造会社)、CSPC ファーマスーティカル(医薬品の製造・販売企業)、ネットイース、ピンアン・インシュアランス(保険をメインとした新興のインターネット金融企業)、AIAグループ、アリババ、メイトゥアンです。

まつのすけコメント

 組み入れ上位の酒造メーカーのグイジョウ・マオタイ、製薬会社のCSPC ファーマスーティカル・グループ、各銀行はリオープンの好影響を受けると思われます。

5位    新成長中国株式ファンド(シャングリラ)

騰落率:0.69%    

どんなファンド?

 中国本土、香港および台湾の企業の上場株式に投資するアクティブ投信で、為替ヘッジなしです。

 銘柄選定においては、都市部と農村部の格差解消、産業構造の転換、近隣諸国との交易・交流の拡大に注目しています。

 組み入れ上位銘柄は、テンセント、グイジョウ・マオタイ、AIAグループ、アリババ、メイトゥアン、中国招商銀行(金融最大手の「八行五保」の一行。クレジットカード業務で優位)、CHINA TOURISM GROUP DUTY FREE CORP(観光、旅行手配、商品販売などの旅行関連企業)、中国長江電力(発電、水力発電ほか、投資、融資、コンサルも手掛ける電力会社)です。    

まつのすけコメント

 組み入れ上位のCHINA TOURISM GROUP DUTY FREE CORPは、中国最大手の免税店運営会社であり、コロナウイルスの規制解除は明白なプラス材料です。

6位以下はこちら!

6位    ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス)

7位    ベトナム成長株インカムファンド

8位    フィデリティ・アジア株・ファンド

9位    三井住友 インド・中国株オープン

10位    iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)