2022年12月の保有額:4万7,969円

 今月は世界的に株価が軟調で、かつ日本銀行がサプライズで長期金利操作の許容変動幅を±0.25%から±0.5%に引き上げた結果、円高が進行。

 株安・円高のダブルパンチで、円換算の投資信託の運用成績は軟調でした。12月の投資可能な獲得ポイントは8,147ポイントで、運用益は▲3,504円です。

 米国の政策金利-10年債利回りでも*逆イールドが発生し、イールドカーブは近い将来の株価の大天井を示唆しています。

 まだ実質金利はマイナスという点が過去と異なっていますが、インフレ率が低下すると実質金利がプラス圏に浮上する可能性があります。

**プットコールレシオはまれな高水準まで跳ね上がり、多くの市場関係者が下落に備えており、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)ショックが落ち着いたら買い戻しを期待できます。

 12月に大きく下落したら翌年は堅調になる、という傾向があり、過去のデータを総合考慮すると、2023年は上昇すると私はいまだに考えており、過去最高値近辺まで戻る可能性もゼロではないかもしれません。

 ただし、2024年以降は暴落のリスクがあるので、来年末には要警戒モードに入る予定です。

*逆イールド……通常時は長期金利の水準が短期金利の水準を上回るのですが、これが逆転し、短期金利が長期金利の水準を上回る状態になることを「逆イールド」といいます。政策などによる金融不安が高まった場合などに短期金利が急騰することで発生することが多いため、景気後退や株価調整のシグナルとされているので、株価下落に注意が必要です。

**プットコールレシオ……プットコールレシオ(PCR)とは、オプション市場の相場観の強弱をはかる指標で、プット(売る権利)の売買代金(5日平均)をコール(買う権利)の売買代金(5日平均)で割って計算します。PCRは逆張り指標として使われることが多く、PCRの急激な上昇は大底局面、急激な下落は天井局面となることが多いです。

2022年12月時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

 12月は為替ヘッジ付きのレバレッジ型S&P500(S&P500種指数)投信を購入しました。来年はインフレが予想外に再燃しない限り、大局的に米国株のリバウンドになると考えています。

 ただし、短期的には下降トレンドになっているので、新規獲得分のポイントは温存しており、機を見て投下予定です。1~2月にかけて底値ゾーンで下値を固めることを期待。

 日本株は日銀が金融緩和修正を進めると、相対的に軟調になるリスクがあると想定しています。

2022年12月時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

 12月のFOMCでパウエル議長がタカ派的なスタンスを継続し、金利の最高地点がこれまでの想定より高くなる可能性も示唆しました。

 パウエル・ピボット(方向転換)は、儚い夢物語・砂漠の蜃気楼(しんきろう)に。事前に期待が入っていたからか、とりわけグロース株が大きく崩れました。

 来年にかけてはインフレ沈静化によって株高・円高が進むと想定しており、引き続き為替ヘッジ付きのレバレッジ型投信を購入。

 ただし、リスクシナリオとしては、インフレが再燃したら阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄絵図になることは覚悟しています。

2022年12月の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2022年12月1日から12月31日までに新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。

 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、国債や社債以外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(リート:不動産投資信託)など、全て購入できるので、つみたてNISAで買えるものiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で買えるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!

*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。

1位    iFreeレバレッジ ATMX+(為替ヘッジあり)

騰落率:15.63%

どんなファンド?

 中国のテック企業を中心としたFactSet ATMX+指数の2倍の値動きを目指す投信です。為替ヘッジ付きなので、円高・円安の影響は受けません。

 ヘッジ・レバレッジをかけるコストが発生するので、日本と中国の短期金利差が大きかったり、中国の金利が高かったりする状況だと不利になります。

 組入上位銘柄は、Trip.com(米国の企業を中国が買収し、ホテルや航空券の予約サービスを行う企業)、シャオミ(スマホメーカーとして創業、現在は総合家電メーカー)、JD.com(中国EC市場シェア2位のWebサービス会社)、アリババ、ネットイース(オンラインサービスを提供するIT企業。ゲームでは中国第2位のシェア)、NIO(中国の新興EVメーカー御三家の一つ)、テンセント(中国大手のIT・ネットサービス企業)、メイトゥアン(「食と生活」に関するサービスをスマホアプリ上で提供する新興IT企業)、バイドゥ(中国で最大の検索エンジンを提供するIT大手)、リ・オート(中国新興EVメーカーの「御三家」の一つ)です。  

まつのすけコメント

 12月は11月に続いて、中国のハイテク企業が大きくリバウンドしました。厳格なコロナウイルス対策が突然解除されて、経済再開への期待が高まっているのかもしれません。

2位    iFreeNEXT ATMX+(為替ヘッジなし)

当落率:4.41%    

どんなファンド?

 FactSet ATMX+指数に連動するインデックス投信で、組入銘柄はiFreeレバレッジ ATMX+と同じです。違いは為替ヘッジとレバレッジの有無。

 こちらは為替ヘッジがないので、円高になるほど不利になります。逆に円安になると有利です。

まつのすけコメント

 12月は、日銀が市場参加者の不意をついて10年債利回りの上限を0.25%から0.5%に引き上げたことで、強烈な円高が進んで為替はマイナスでした。

 しかし、株価はそれ以上に上昇してプラスリターンとなりました。

3位    香港ハンセン指数ファンド

騰落率:3.60%

どんなファンド?

 香港の取引所に上場している株式に投資し、ハンセン指数(円換算ベース)に連動する投信です。為替ヘッジはないので、円高はマイナス要因となります。

 組入上位銘柄は、HSBC(英国大手金融グループが中国で展開する金融企業)、AIAグループ(香港に本社を置き、アジア・オセアニアで営業している生命保険と金融サービス会社)、アリババ、テンセント、メイトゥアン、中国建設銀⾏(中国の国有商業銀行。中国の四大商業銀行の一つ)、中国移動(携帯電話の契約者数が7億人を超える、世界最大の携帯電話事業者)、 中国⼯商銀⾏(中国の四大商業銀行の一つ)、香港証券取引所(香港で唯一の証券取引所。外国人投資家も取引できる)、JD.comです。

まつのすけコメント

 香港ハンセン指数も経済再開の好影響を受けて、11月に続いて続伸となりました。最悪期は脱却した感があります。

4位    UBS中国新時代株式ファンド(年1回決算型)

騰落率:2.67%    

どんなファンド?

 中国籍、香港籍もしくは主に中国に活動拠点を置く企業の株式(預託証書などを含む)を主要投資対象とするアクティブ投信です。為替ヘッジはありません。

 組入上位銘柄は、テンセント、グイジョウ・マオタイ(マオタイという高級酒の製造会社)、CSPC ファーマスーティカル(医薬品の製造・販売企業)、ネットイース、ピンアン・インシュアランス(保険をメインとした新興のインターネット金融企業)、AIAグループ、アリババ、メイトゥアンです。

まつのすけコメント

 組み入れ上位の酒造メーカーのグイジョウ・マオタイ、製薬会社のCSPC ファーマスーティカル・グループ、各銀行はリオープンの好影響を受けると思われます。

5位    新成長中国株式ファンド(シャングリラ)

騰落率:0.69%    

どんなファンド?

 中国本土、香港および台湾の企業の上場株式に投資するアクティブ投信で、為替ヘッジなしです。

 銘柄選定においては、都市部と農村部の格差解消、産業構造の転換、近隣諸国との交易・交流の拡大に注目しています。

 組み入れ上位銘柄は、テンセント、グイジョウ・マオタイ、AIAグループ、アリババ、メイトゥアン、中国招商銀行(金融最大手の「八行五保」の一行。クレジットカード業務で優位)、CHINA TOURISM GROUP DUTY FREE CORP(観光、旅行手配、商品販売などの旅行関連企業)、中国長江電力(発電、水力発電ほか、投資、融資、コンサルも手掛ける電力会社)です。    

まつのすけコメント

 組み入れ上位のCHINA TOURISM GROUP DUTY FREE CORPは、中国最大手の免税店運営会社であり、コロナウイルスの規制解除は明白なプラス材料です。

6位以下はこちら!

6位    ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス)

7位    ベトナム成長株インカムファンド

8位    フィデリティ・アジア株・ファンド

9位    三井住友 インド・中国株オープン

10位    iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)

まつのすけ、今月の注目銘柄!

Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)

「S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指して運用を行うインデックス投信です。

 S&P500構成銘柄のうち、過去25年間連続して毎年増配している大型株で構成されています。

 組み入れ上位銘柄は、エアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(大気ガス、特殊ガス、機能材料、ガス処理装置の世界大手メーカー)、キャタピラー(建設機械、鉱山機械、ディーゼルおよび天然ガスエンジン分野における世界最大の製造会社。1991年からはダウ工業株30種平均銘柄の1社となった)、エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントン(物流サービス大手)、リンデ(産業用ガスおよびエンジニアリング事業大手)、A.O.スミス(住宅用・業務用のガス、電気温水器、ボイラー、タンクなどの水処理製品の製造販売)、フェデラル・リアルティー・インベストメント・トラスト(米国の不動産投資信託会社。小売・複合施設の所有、管理、開発、再開発を手掛ける)、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(ドラッグストアの運営を中心に、健康サービス事業を展開)、PPGインダストリーズ(ガラス・化学メーカーの米国大手)、アトモス・エナジー(天然ガスの配給、パイプライン事業大手)、VFコーポレーション(手袋の製造を起源とし、1969年に「Lee」を買収して世界最大級のアパレル企業に成長)です。

注目ポイント!

 2022年10月28日から開始した投信で、運用管理費用(信託報酬)が税込0.1155%と低コストなのが魅力です。

 S&P500配当貴族指数は、グロース株に比較してバリュー株が優位な局面では、S&P500やナスダック総合指数にアウトパフォームする傾向にあります。

まつのすけ、今月のがっかり

 12月は株高を予想していましたが、見事に大外れとなり、運用成果はマイナスでした。保有投信のうち中国株やベトナム株関連投信は堅調でしたが、保有ウエートが小さいので、焼け石に水となっています。

 2022年の株価推移は2008年の推移に似ており、これから崩壊するという意見もありますが、個人的には1月の急落はなく、日柄調整の末に3~5月ごろにかけて上昇することを期待しています。

 また、為替ヘッジ付き投信に切り替えられないまま、日銀の金融緩和修正が勃発したのが、私としての「がっかり」です。

 次期日銀総裁が金融緩和の修正を推し進めて、米国のインフレ率が大方の予想通り低下したら、為替は円高基調になるリスクがあります。

12月のポイ活実績:34,899ポイント

 先月は楽天市場での買い回りキャンペーン、楽天SPU、ネット通販がお得になるポイントサイト「Rebates」、楽天カードでまとまった楽天ポイントを獲得。

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