※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
【日本株】米景気冷え込み、FRBタカ派姿勢維持。米ハードランディング不安、再び

来年も米利上げ続く見通し、米国株・日本株とも上値重い

 先週(12月12~16日)の日経平均株価は、1週間で373円下落して2万7,527円となりました。米国の中央銀行に当たるFRB(連邦準備制度理事会)のタカ派姿勢があまり変わらず、来年も利上げが続く見通しとなったことが嫌気され、米国株・日本株とも売られました。

ナスダック・日経平均の動き比較:2019年末~2022年12月16日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成、2019年末を100として指数化

 米国株を乱高下させているのは、米景気がハードランディングとなるかソフトランディングとなるか【注】の議論です。先週は再び、ハードランディングの不安が高まりました。

【注】米景気ハードランディング説・ソフトランディング説
◆ハードランディング説:高インフレと高金利によって米景気が急速に冷え込み、リセッション(景気後退)入りするという考え。
◆ソフトランディング説:米景気が堅調なうちにインフレが沈静化に向かい米利上げ停止が視野に入り、米景気は緩やかに持ち直すという考え。