損切りルールは必要
値動きの激しい小型成長株投資では、失敗した銘柄は売る「損切りルール」が必要だと思います。成功した銘柄は持ち続け、失敗した銘柄をきっちり売っていくことが、成長株で成功する鍵です。
損切りルールとは、「買い値より10%下がったら売る」とか、「買い値より20%下がったら売る」というように、損切りラインを決めておくことです。
何%下がったら売るかどうかは、投資家が自分で決める必要があります。決めたら、そのルールをきっちり守って損切りすることが必要です。
私は、「20%下がったら、どんな理由があっても絶対売る」と決めておくのが良いと思います。小型成長株を買ってから20%も下がるということは、何か大きな間違いをしているということです。どんな理由があっても売る、と決めておいた方が良いと思います。
もちろん「10%下がったら売る」というルールでも構いません。皆さまが管理しやすい下落率で結構です。以下は、損切りがなぜ必要なのかわかっていただくために、作成したイメージ図です。
急落する失敗銘柄を早めに損切り(イメージ図)
成長株投資で大成功して一財を成した人は、大もうけした銘柄の話をよくしますが、その陰には失敗銘柄を早めに損切りした話がたくさんあるはずです。
それができたからこそ、本物の成長株で大もうけすることができたに違いありません。
失敗銘柄を、早めに損切りできることが、高成長銘柄で稼ぐための条件となります。
ところが、成長期待企業の、成長ストーリーが崩壊していることに気付くには時間がかかります。失敗銘柄が失敗銘柄だと、はっきりわかった時には、株価は暴落して大けがした後です。
そうなる前、「なんか変」と思う段階で、すばやく損切りすることが必要です。どんなに遅くとも、20%下がった時には、損切りすべきだと思います。
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