高配当株50指数に連動を目指すETFに注目
図表1で示したとおり、日経平均高配当株50指数は年初来で日経平均をアウトパフォームしています。市場が比較的高い配当利回りを投資家に還元する銘柄群を評価していることを示しています。
当然ですが、日経平均高配当株50指数に連動を目指す東証上場ETF(東証コード:1489)のパフォーマンスも堅調となっています(図表3)。
同ETF(上場投資信託)の売買単位は一口からで、取引価格が4万3,000円(11月30日)であることから、4万円強から高配当株に分散投資するポートフォリオを資産運用に取り入れることが可能となります。
そして、同ETFの分配金利回り(1年累計実績)は年率で約5.0%となっています。運用純資産は約583億円で、野村アセットマネジメントが運用・管理を行っています。
同ETFの注目点としては、組み入れられている銘柄からの配当金を集約して支払われる分配金の頻度が年4回(四半期決算)ということです。
一般的に国内企業の配当金は半期ベースとなっていますが、配当支払い日のズレを考慮し、受益者への分配金が四半期ごとの実績分配型ファンドである点が特徴となっています。
<図表3>高配当株50指数に連動を目指すETFに注目
欧米の古くからの諺(ことわざ)に「A bird in the hand is worth two in the bush」(手の中にある一羽の鳥は、繁みの中の2羽の鳥の価値がある)があります。
投資の世界では、利回り重視の投資ニーズを象徴する「手の中の鳥理論」(The bird-in-hand-theory)として知られています。
「やぶの中(遠くで)で見え隠れしている2羽の鳥(値上がり益)は不確実である一方、手の中で(足元で)比較的高い利回りの収入を提供してくれる投資対象の方が重要である」との投資スタイルを表現したものです。
日本の諺にも「明日の百より今日の五十」があります。長期的な視野で利回り重視の高配当株や高配当株ETFに注目してみましょう。
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