「まし」がカギ。「最悪回避」に市場は満足
先述のFF金利の予想は、市場が作り出した予想であり、実際のところ、その通りになるかはその時になってみなければわかりません。
足元の、緩和傾向にある予想と、各種経済指標から読み取れる実態を見比べて言えることは、市場は「最悪の状況が回避されること」、つまり「まし」な状態が続くことを期待しているのではないか、ということです。(市場は、自らが作り出した妄想にすがっているとも言える。「実態」がよくないことの裏返しか)
「まし」の具体例は、事前予想に比べて「まし」なCPI、三倍速の利上げ(0.75%の利上げ)に比べて「まし」な利上げ、です。今のところ、市場はこれで満足しているように見えます。