積立における口数

「取得する口数の多い少ないに損得はない」って話をしてきたわけだけど、投信積立における口数について、少し補足をしておこう。

 僕の話の確か3回目と4回目で、僕自身の若い頃からの20年以上の積立の話をしたよね。あの時にも実は口数の話をしたんだけど覚えているだろうか。

 積立をしている投信の基準価額がどんどん下がるけど、僕は構わず毎月の積立を止めなかった、そのおかげで最終的に大きなリターンを得たよ、という話。ここのポイントは、口数を効率的に溜め込んでいたことにある、というところだった。

 今日話したのと同様、毎月の積立で取得する口数も「購入金額÷基準価額」なんだよね。毎月5万円の積立なら、毎月毎月「5万円÷その時の基準価額」の計算結果としての「取得口数」をゲットしていく。それが毎月累積的に積み上がっていく。だから積立をしている間は、毎月口数は増え続けていく。一部売却をしない限り減ることはない。

 その時、先月よりも今月の基準価額が安いなら、割り算の結果である、今月の取得口数は先月よりも多いわけだ。来月もまた下がっているなら、さらに今月より来月の取得口数は多くなる。僕はそんな風にして、結果的に口数をスピーディに増やしていた。そうそうこんな風に。

 その効果が、のちに基準価額の上昇期にブーストして、ターボがかかって「ワッ」と花開くことに繋がったわけ。だから、積立においては「下がることは嬉しいことだ」「今は口数を効果的に増やしているんだ。溜め込んでいるんだ。上がるのはたっぷり口数が溜まった後でいいんだ」って思って続けてほしい。

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