10月の見通し
テクニカル的には転換点
一目均衡表で見た9月のBTC相場
BTC相場は8月に雲の上限上抜けに失敗、逆に下限を下抜けた。9月半ばに一時雲に突入したが、結局、ダマしに終わり、雲に上値を抑えられる展開が続いた。10月は、その雲の下限が1万9,000ドル台まで下がってくるので、雲に突入し、相場反転のきっかけとなる可能性がある。
ただ、このまま上値を抑えられれば、いよいよ6月の安値更新が見えてくる。いずれにせよ、10月の相場が分岐点になりそうだ。
アノマリー的には上昇シーズン突入
BTC相場 月別騰落一覧
アノマリー的にも10月は相場の転換点となる可能性がある。8月9月は上がった月より下がった月の方が多い、3月と並んで一年の中で最もパフォーマンスが悪い時期。実際、相場は下落したのだが、逆に10月11月は7勝4敗(過去11年で上昇7回、下落4回)と比較的強い傾向がある。
また10月は米株も好調で過去29年間の平均で+1.6%と4月、11月に次いで上昇率が高いことも追い風となりそうだ。
底入れサイクル的には本格上昇近し
BTC相場は半減期にあわせて4年サイクルで上下する傾向がある。前回は2018年12月に底入れしてから本格的に上昇に至るまで4カ月を要した。その4年前の2015年1月に底入れした際には本格上昇まで9カ月を要した。
前回サイクルの大底(2018年12月14日)と今回の大底候補(2022年6月18日)を1としたBTC相場推移
上は前回の大底(2018年12月14日)と今回の大底候補(2022年6月18日)をT+0
としたその前後の相場だ。相場水準は基準日を1としている。これを見ると2018年は大底を付けてから反発、そして再び安値を更新しようと下げたがT+51日に安値を更新できず上昇に転じ、それから2カ月後の本格上昇につながった。
今回に当てはめると、大底を付けてから反発、そして再び安値を目指したがT+96日に安値を更新できず反発を始めた。前回のパターンならば11月から12月にかけて本格上昇軌道になる計算となる。