プラチナ積立は資産と人間性を成熟させる!? 

「結婚記念を特定年数で祝う文化はどう拡大した?」で述べたとおり、結婚して数年間は、紙、綿、木などまだまだ未熟な「薄い」素材がその象徴でした。10年くらいたつと、鉄、銅、錫(スズ)、鋼鉄など「硬い」素材に、15年くらいで、絹、象牙、水晶など「価値がある」な素材へと移り変わります。

 さらに時を経ると、シルバー、ゴールド、プラチナといった貴金属や、真珠、ルビー、サファイアといった宝石などの「希少で高価」な素材になります。「薄い」→「硬い」→「価値がある」→「希少で高価」、という移り変わりは、夫婦の関係が成熟する過程をなぞっていると言えるでしょう。

 先ほど、プラチナとオークは、「忍耐」の要素を含むと書きましたが、これは単にプラチナとオークがそれぞれ「忍耐」を象徴する用途・意味があるだけでなく、成熟の果てにある「耐え忍ぶことの美しさ」の意味も含んでいると、筆者は考えています。

 エリザベス2世が「プラチナ・ジュビリー」に達したその年に亡くなったことを思うと、英国王室の在位年数にしても、結婚年数にしても、「プラチナ(=70年)」の境地に到達するには相当の「忍耐」が必要であると、実感させられます。

(1)とにかく続けること、(2)余計なことをしないこと、の二つを、エリザベス2世が示唆した「忍耐」の精神をもって愚直に積立投資を長期間続けることで、投資家として成熟し、ひいては人間的な成長を感じることができると、筆者は考えます。

「忍耐」の精神をもって、「今安く・今後高くなる可能性がある」プラチナを積立することは、資産を成熟させ、ひいては投資家の人間性を成熟させることにつながると、筆者は考えています(半分の「サンゴ(=35年)」などを目標に、開始してみてはいかがでしょうか)。

[参考]積立ができる貴金属関連の投資商品例

純金積立・スポット取引

金(プラチナ、銀)

投資信託(一例)

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)

ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)

三菱UFJ 純金ファンド

海外ETF(一例)

SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)

iシェアーズ・ゴールド・トラスト(IAU)

米国株(一例)

バリック・ゴールド(GOLD)

アングロゴールド・アシャンティ(AU)

アグニコ・イーグル・マインズ(AEM)