「忍耐」と「プラチナ積立」に緊密な関係あり

「希少」「忍耐」。こうしたキーワードは、結婚70周年目のプラチナ、80周年目のオーク(楢の木)の共通点でしょう。

 プラチナは、例えば金(ゴールド)よりも流通量が少なく希少です。また、多数ある金属の中で比較的融点が高く、ガラスを製造する装置やパラキシレンを精製する装置などに用いられるなど、負荷が高い環境でも変質せずにさまざまな役割を果たせる、耐え忍ぶことができる性質を持っています。

 オークは、欧州で古くからアンティーク家具やワインのたるなどに用いられたり、神聖な樹、忍耐・強さの象徴などと言われたりしています。「希少」「忍耐」というキーワードを併せ持つ、たぐいまれなプラチナとオークが、70年、80年という通常では到達し難い境地(英国王室の在位年数、結婚年数しかり)のシンボルになったのもうなずけます。

 筆者は、「忍耐」と投資は、切っても切り離せないと、考えています。筆者が知るアナリストは、積立投資で上手に資産形成をするために欠かせない条件に、(1)とにかく続けること、(2)余計なことをしないこと、の二つを挙げています。そのとおりだと思います。

 この二つを実現するために必要なことは何でしょうか。「忍耐」でしょう。そしてこの「忍耐」の精神をもってプラチナ積立を続けることは、長期投資における有効な手法であり、現在のプラチナ市場には、「忍耐」の精神をもって積立投資を行う投資家を受け入れる素地があると、考えます。