日経平均は2万8,000円割れ

 9日の日経平均株価は前日比249円安の2万7,999円でした。米景気にソフトランディング(軟着陸)【注1】の期待が高まり、米国株につれて日本株も上昇してきましたが、節目の2万8,000円を超えたところで、戻り売りも出やすくなりました。

 業績不安からソフトバンクG(9984)東京エレクトロン(8035)が急落したことに加え、中国人民解放軍が台湾を包囲する形で軍事演習を続けていることへの不安も売り材料となりました。また、米景気がハードランディング(硬着陸)【注2】に陥るリスクへの警戒もあります。

【注1】米景気ソフトランディング(軟着陸)
 米景気減速が鮮明になってきたが、景気後退には至らず、ゆるやかな景気拡張が続く。原油・穀物・商品市況の下落によってインフレは徐々に沈静化、それを受けてFRB(米連邦準備制度理事会)は利上げを早期停止、来年に向けて利下げが視野に入ってくる。

【注2】米景気ハードランディング(硬着陸)
 米景気減速が鮮明になってきたがインフレ高止まりが続き、スタグフレーションの様相を呈する。FRBが急激な引き締めを続けるうちに、米景気は急速に悪化してリセッション(景気後退)入りする。

日経平均日足:2022年1月4日~8月9日

出所:楽天証券MSⅡより作成