ドル/円相場は次のトレンド待ち
日本銀行は10年物国債利回りが0.25%を超えないようにするため、国債を爆買いしなければならない。この金融操縦(人為的な価格操作)の副作用として、日本円の価値の下落が続いている。
足元のドル/円相場は投機筋の円売りポジションがたまりすぎたため、足踏み状態にある。下のチャートの標準偏差ボラティリティ(水色のライン)とADX(黄色のライン)はピークアウトして下落中であり、現在は典型的な調整(ランダム)相場となっている。
ドル/円(日足)
相場に方向性が出てくると、標準偏差ボラティリティとADX(アベレージ・ディクショナル・インデックス)が上昇する。標準偏差ボラティリティとADXが低い位置から上昇する場合は、相場が保ち合いを離れ、強い方向性をもつシグナルとなる。
一方、標準偏差ボラティリティとADXがピークアウト(天井をつけ下落)すると、トレンド期とはやや逆方向にバイアスがかかった「横ばいレンジ内での乱高下相場」となりやすい。
現在のドル/円相場は、次のトレンド待ちの状況だ。