先週の結果
先週は、想定を大きくこえ、FOMCの通過やウクライナ・ロシアの停戦期待で2万7,000円に接近
先週の予測では、3月14日(月)~18日(金)の週は、ウクライナの状況は不透明ですが、2万4,500円水準が下値のフシになるとし、11日(金)のメジャーSQ(特別清算指数)を終え、14日(月)に昨年9月の高値期日を経過し、15~16日のFOMCを無事通過すれば、2万5,700円水準まで想定しました。
16日(水)までは、想定通りの動きとなって、この日は前日の米国市場が原油価格の大幅下落を受けて、インフレ懸念が一時後退し、ドルが買われNYダウは+599ドルの3万3,544ドルと大幅上昇し、日経平均は+415円の2万5,762円まで上昇しました。
しかし、ここから相場環境が一時的に好転し、ウクライナとロシアの停戦への期待、FOMCでの0.25%の利上げと年7回の利上げが示唆され、金融政策の方向が示されたことで、いったん相場は下落するものの、再び買い優勢となり、NYダウは16日(水)は+518ドルの3万4,063ドルと大幅続伸となりました。
これを受けて17日(木)の日経平均は、+408円の2万6,170円で寄り付き、一時+940円の2万6,702円まで上昇し、終値は+890円の2万6,652円と高値圏の推移で終わりました。
この日の1,000円近い値幅の上昇は予想外でしたが、チャートをみると3月1日の高値2万7,013円から下は累積出来高が積み上がっていない、いわゆる真空地帯であり、戻り売りが出ないで上昇しやすいところでした。
その結果、17日(木)の米国市場が+417ドルの3万4,480ドルと3日間で1,534ドルの上昇にもかかわらず、18日(金)の日経平均は、寄り付きは▲3円の2万6,649円と売り先行となりました。
しかし、下値は限定的で先物に断続的に買いが入り、いったん上げに転じ戻り売りでマイナス圏に沈む場面もありましたが、持ち直しの動きとなって+209円の2万6,862円まで上昇し、終値は+174円の2万6,827円でした。2万7,000円水準までの真空地帯まで戻して終わりました。
週末18日(金)の米国市場は、FOMC通過で金融政策の不透明感が後退したことや、オンラインでの米中首脳会談で習主席がウクライナの平和を望むと発言したことが、ウクライナとロシアの停戦に好影響を与えたとの見方から投資家心理の不安を後退させ3指標そろって大幅上昇が続きました。
NYダウは+274ドルの3万4,754ドルと5日続伸となりました。