今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週は、3月15~16日にFOMCを控えウクライナとロシアの戦闘が激しくなっており、目先、上値は重いことを想定しました。

 ところがウクライナとロシアに停戦期待が生まれ、またFOMCも予想通りの0.25%の利上げと年合計7回の利上げが示されたことで、金融政策の不透明感が後退し、NYダウは5日続伸となりました。14日(月)の3万2,945ドルから18日(金)には3万4,754ドルと1週間で1,800ドル近い上昇となりました。

 先週は、NYダウは2月24日の3万2,272ドルの安値からの反発で、3月18日に3万4,754ドルまで上昇し、下落にようやく一服感がでるところです。

 FOMCの通過で不透明感が1つ後退し、世界の過剰貯蓄は依然高水準で金利上昇下でも経済活動正常化期待で消費拡大が経済成長をけん引するとの見方が多いようです。ウクライナとロシアの合意は早いとの見方は少なく、ロシアの攻撃が激化する可能性はリスクとなります。