バリュー株上昇・グロース株下落の極端な二極化が続いている

 21日の日経平均株価は、前週末比211円安の2万6,910円と再び節目の2万7,000円を割りました。1月の米インフレが7.5%と40年ぶりの高水準に上昇し、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融引き締めを急いでいることが嫌気され、値がさグロース株中心の下落が続いています。

 一方、インフレ・金利上昇が追い風になる、景気敏感バリュー株は好調です。以下の通り、今年はバリュー上昇、グロース下落の極端な二極化が進んでいます。私が3大バリュー株とネーミングしている金融株・資源関連株・製造業の割安株がいずれも去年に続き、今年も好調です。

バリュー株・グロース株、年初からの2月21日までの株価騰落率

景気敏感バリュー株

コード 銘柄名 上昇率
5713 住友金属鉱山 +25.0%
8306 三菱UFJ FG +18.3%
1605 INPEX +12.5%
8058 三菱商事 +11.2%
7203 トヨタ自動車 +3.2%
出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成


値がさグロース株

コード 銘柄名 下落率
9984 ソフトバンクG ▲5.0%
4568 第一三共 ▲12.8%
8035 東京エレクトロン ▲16.8%
6098 リクルートHD ▲33.4%
4385 メルカリ ▲43.5%
出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成