米国高配当株5:マーカンタイルバンク(MBWM)

 マーカンタイルバンク(Mercantile Bank)をミシガン州で事業展開しています。ミシガン州第3位の規模の銀行で、預金商品・融資商品を中心に提供しています。

 時価総額は6億ドルで、日本円で約690億円となっています(1USD=115円計算)。

事業の注目ポイント

 事業は「銀行事業(banking)」の単一事業となります。

 直近では個人向け住宅ローンの貸出や、法人向け事業用ローンが業績を押し上げており、それ以外にも、カードや預金など、一般的な銀行で取り扱っている複数のサービスを、ミシガン州の顧客に提供しています。

競合他社

 競合他社として、個人・法人顧客に金融サービスを提供するバンク・ファースト(BFC)、市場地域の中小企業、個人に、商業および消費者金融サービスを提供するサウス・プレインズ・ファイナンシャル(SPFI)などがあります。

株式の注目ポイント

 株価は昨年の高値近辺を超えて推移しており、配当は2022年3月より増配を予定しています。

 好調な業績と、米国で金利が上昇していることで、今後のマーカンタイルバンクコーポレーションの金利収入の増加が期待されることなどから株価が上昇しています。

 現在、2018年の金利上昇局面の水準まで株価は回復しており、今後の業績次第でさらに株価が上昇するかどうかに注目です。

業績動向

 2022年1月18日開示の四半期決算では、1株利益・収益ともに市場予想を下回りました。しかし、決算発表後の株価の変動はほとんどありませんでした。

 昨年までの低金利環境の影響による利回りの低下などによって業績が市場予想には届かなかったものの、直近の金利上昇による業績改善期待もあり、株価への影響は少なかったようです。

 次回2022年4月19日に開示予定の四半期決算で、市場予想を上回る決算を発表できるかどうかに注目です。

注意点

 今まで、住宅ローンの拡大などが業績をけん引してきましたが、金利上昇により不動産マーケットが冷え込んだ際に、業績へ少なからず影響を与える可能性がある点には注意が必要です。

株価動向、配当利回り紹介

配当:1.24ドル
配当利回り:3.22%
株価:38.40ドル(約4,400円)

 この銘柄、権利落ち日は3月3日(権利実施は3月16日)です。

 配当利回りは2月7日時点で3.22%、株価は38.40ドルでおよそ4,400円から購入できます(1USD=115円計算)。2019年からの最高値は39.23ドル、最安値は17.12ドルとなっています(終値ベース)。

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