米国高配当株1:クラウン・クラフト(CRWS)

 ベビー用品のトップメーカーとして50年以上にわたり事業を展開しています。

 NoJo、Neat Solutions、Sassyなどのブランドを通し、乳幼児・児童用品などを量販店、大型チェーン店、中規模小売店、EC店舗などに販売を行っています。

 時価総額は6,850万ドルで、日本円で約78億8,000万円となっています(1USD=115円計算)。

事業の注目ポイント

 事業の中心は「寝具、毛布やアクセサリーの販売事業(Bedding, Blankets and Accessories)」で、続いて「よだれかけ(スタイ)、バス用品、知育玩具、離乳食、ベイビーケアや使い捨て衛生用品の販売事業(Bibs, bath, Developmental Toy, Feeding, Baby care and Disposable products)」となります。

競合他社

 競合他社として、世界中で各種の玩具製品を製造・販売するマテル(MAT)、玩具・消費者向け製品とハロウィーン(コスチュームとアクセサリー)の事業を展開するジャックス・パシフィック(JAKK)、世界中の子供と家族向けサービスを提供するハスブロ(HAS)などが見受けられます。

株式の注目ポイント

 株価は昨年の高値を下回って推移していますが、配当は昨年増配しています。

 一昨年、コロナの影響で一時的に株価は下落しましたが、その後早い段階で株価は回復し、コロナ発生前の水準を2割程度上回る水準まで上昇しました。

 直近、クラウン・クラフトの株価もマーケット全体の調整の影響を受け、株価が下落しています。

 一方で、コスト管理を徹底していく方針を会社側も発表しており、合理化のためのシステム投資を行うなどの計画がすでにあり、それらの投資が今後の株価上昇につながるかに注目です。

業績動向

 2021年11月10日開示の四半期決算では1株利益は市場予想通りでしたが、売上は市場予想を下回りました。人手不足、コストの上昇、ハリケーン「アイダ」による本社の閉鎖などの影響で、業績が市場予想に届きませんでした。

 決算発表を受けて株価は上昇しましたが、その後の長期金利の上昇や上場市場のナスダックの下落に伴いクラウン・クラフトの株価も下落しました。

 次回は2022年2月10日に四半期決算の開示予定ですが、市場予想を上回る数字を出せるかどうかに注目です。

注意点

 ウォルト・ディズニー・カンパニーなどのライセンス契約に基づく製品の売上高が、総売り上げの41%を占めており、このライセンス契約が打ち切られるなどの事態が発生すると、業績に大きな影響を及ぼす可能性がある点には注意が必要です。

株価動向、配当利回り紹介

配当:0.32ドル
配当利回り:4.70%
株価:6.80ドル(約782円)

 この銘柄、権利落ち日は3月中旬予定(権利実施は4月上旬予定)です。

 配当利回りは2月7日時点で4.70%、株価は6.80ドルでおよそ782円から購入できます(1USD=115円計算)。2019年からの最高値は8.40ドル、最安値は4.20ドルとなっています(終値ベース)。