鉄則2:事業内容をきちんと理解できる銘柄に投資

 鉄則2は銘柄選択力、といいたいところですが、そんなに簡単に銘柄を見抜く力はつきません。たとえ、一所懸命、アナリストとして精進して自信を持って買った銘柄でも、突然ビジネス環境が変わって成長できなくなることもあります。

 鉄則2には、「事業内容を知ってから投資する」を挙げます。これならば、誰でも努力すればできます。投資しようと思っている企業のウエブサイトを見て、製品サービス内容やIR(投資家情報)をしっかり読んでください。専門家でなくても分かるように、丁寧に説明してあることがほとんどです。

 何をやっているかを十分に理解した上で投資しましょう。そうすれば、身の回りの変化や、新聞のニュースなどを見ているうちに、「すごい追い風が吹いている」とか、「成長ストーリーが崩壊した」とか理解できることもあります。

 以上、今日の話をまとめると、マザーズに投資するためには、「流れを読んで、流れに乗りましょう」。そして、「企業内容をきちんと理解して」から投資しましょう。

波は来ていない

 東証マザーズ指数は年初から暴落しています。13週移動平均線を見ると、下向きです。マザーズ株に本格的に資金を投入するのは時期尚早と思われます。

 経験則では、大型の景気敏感株の上昇が一服して上値が重くなってくるころから、小型グロース株の上昇が目立ってくることがあります。それまでまだしばらく時間がかかるかもしれません。

 ただし、これから第四次産業革命という構造変化が起こる中、マザーズから成長企業がたくさん出るという見方を変える必要はないと思います。成長株候補の株価が大きく下がってきているのをみると、少し買いを入れてみたくなります。流れを見つつ、投資タイミングを考えていきたいと思います。