先週の結果

先週は、10日(木)までの4営業日でしたが、8日(火)から3日続伸となり、2万7,880円まで上昇しました

 先週の予測では、戻りが続けば2万8,000円水準にどこまで近づけるかとしました。チャートからみると1月27日に2万6,044円まで急落して、いったん底打ちし、2月2日には2万7,564円まで戻しました。

 この戻りは、1月5日の高値2万9,388円から1月27日の2万6,044円までの下げ幅3,344円に対する38%戻し(2万7,314円)以上の達成となっています。そのため相場が順調な動きをすれば、次は半値戻しの2万7,716円を試すことになり、さらに三角保ち合いの中で下限だった2万8,000円水準を試しにいくとしました。

 先週は週末の11日(金)が建国記念の日で休場で営業日は4日間でしたが、週始め7日(月)の安値2万7,085円以降は、米国株式の堅調な戻りを受けて、日経平均も連動する動きとなりました。

 8日(火)は、前日のNYダウは+1ドルの3万5,091ドル、ナスダック、S&Pは反落とさえなかったものの、米株先物高と円安を受けて買い先行で始まり、一時+212円の2万7,461円まで上昇するものの、その後は上値重く、伸び悩み終値は+35円の2万7,284円でした。

 9日(水)は、前日の米国市場では、長期金利の上昇を好感し、金融株が上昇し、つれてハイテク株も上昇したことで、NYダウは+371ドルの3万5,462ドル、ナスダックは+178Pの1万4,194P、S&Pは+37Pの4,521Pと3指標そろって上昇となったことで、日経平均も+204円の2万7,488円で寄り付き、後場には一時+348円の2万7,633円まで上昇しました。

 1月24日以来の高値水準をつけましたが、終値では+295円の2万7,579円と大幅続伸となりました。

 10日(木)は、前日の米国市場では、NY州で室内でのマスク着用義務化の撤廃や英国ではコロナ規制の全廃を計画するなど、これからの世界経済の回復への期待を高め、米株3指標は、NYダウ+305ドルの3万5,768ドルと2日連続で3指標上昇となり、これを受けて日経平均は+238円の2万7,818円で寄り付き、一時+300円の2万7,880円まで戻しました。

 その後、2万7,575円まで上昇幅を縮めましたが、後場には多少戻る動きとなり、+116円の2万7,696円で引けました。

 日米ともに長期金利の上昇基調の中での上昇ですので、金利上昇への抵抗力がついてきているとの見方が出ています。

 10日(木)の米国市場は、注目の1月消費者物価指数が市場予想を上回る強い伸びとなったことで、金利が上昇し利上げペースの加速懸念が強まり、NYダウは▲526ドルの3万5,241ドル、ナスダックは▲304Pの1万4,185P、S&Pは▲83Pの4,504Pと3指標とも大幅反落となりました。為替は1ドル=116.02円、シカゴCMEは▲315円の2万7,385円となりました。

 11日(金)の米国市場では、NYダウが前日に続き、▲503ドルの3万4,738ドルと500ドルを超す下げとなりました。FRBによる利上げ加速やウクライナ情勢への懸念が強まったことによります。

 ナスダックも▲394Pの1万3,791P、S&Pも▲85Pの4,418Pの大幅下落となりました。NY為替は、FRB高官が大幅利上げには賛同しないとの考えを示したことで、ドル買いが後退し、一方でロシアによるウクライナ侵攻を警戒し、リスク回避の円買いが活発となり、ドル/円は115.97円から115.02円まで下落し、115.32円で引けました。

 シカゴの日経先物は▲770円の2万6,930円となっていました。