今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
先週の予測では、3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げ観測が高まっており、ドルが買われやすい状況にあり、NYダウは高値圏での底堅い動きを想定しました。ただ、FRBの金融引締めの程度によっては急落の局面も考えられるとしました。
結果的に、NYダウの動きは2月7日(月)は+1.0ドルの3万5,091ドル、8日(火)は+371ドルの3万5,462ドル、9日(水)は、+305ドルの3万5,768ドルと3日続伸するも、10日(木)は、1月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことで、利上げペースの加速懸念が出て、▲526ドルの3万5,241ドルと急落となりました。
さらに11日(金)は、FRBによる利上げ加速やウクライナ情勢への懸念が強まり、NYダウは▲503ドルの3万4,738ドルと2日連続の500ドル超えの下げとなりました。
先週末は、木・金と2日続けて500ドルを超す下げとなりました。米国では、インフレ懸念が高まっており、人件費や原油の高騰、そして2年2カ月ぶりの長期金利の1.97%を受けて、2日間で1,000ドルを超す下げとなりました。
こうした状況を織り込みながら、NYダウがなお戻り歩調を鮮明にするのか、これが目先のポイントとなりそうです。