金融相場から業績相場への移行期との見方を継続

 過去の景気過熱局面と比較すると、まだ米長期金利の水準は2%と低く、金利上昇だけで世界株安が一段と進む状況にはないと考えています。ただ、インフレが40年来の高水準に達したことを受け、金融市場のショックはもうしばらく続くと考えられます。

米長期金利とFF金利、NYダウの推移:2004年1月~2022年2月(11日)

出所:ブルームバーグより作成

 以下の景気局面分析において、当面、景気拡大「中期」が続くとの見方がメインシナリオです。一方、一気に景気過熱期に入るとの不安もあり、しばらくその不安が払しょくできない状況が続くと考えられます。

景気循環と、金利・株価循環の関係

出所:筆者作成

 

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