「上昇に転じた」兆しがあればひとまず乗ってみる

 一方で難しいのが、仮に今が下げ相場だとして、いつ本格的な上げ相場に転じるのかも事前には分からないという点です。

 おそらく何も意識していないと、下げ相場とは逆に、「気がついたらみんな大きく上昇していた」という状況になるまで気づくことができないと思います。

 そのため筆者は、日々ウオッチしている投資候補銘柄の、株価のトレンドの動向に変化の兆しがないかをチェックしています。

 具体的には、投資候補銘柄の中で、上昇トレンドの銘柄の割合と下降トレンドの銘柄の割合をみます。

 もし下降トレンド銘柄が日々増えていて、上昇トレンド銘柄が日々減っているのであれば、まさに本格的な下げ相場の真っ只中なので、とにかく損失を最小化するため、投資額は小さくして守りに徹します。

 逆に下降トレンド銘柄が減少に転じ、上昇トレンド銘柄が増加に転じているのであれば、強い銘柄から底打ち・上昇を果たしている可能性が高いため、上昇トレンドに転じた銘柄から順次買っていくようにします。

 これにより、上げ相場に転じたときも、しっかりと株を買うことができるのです。

 もちろん上げ相場に転じることなく、まさに今年に入ってからの日本株のように、再び株価が下落して下げ相場に戻ることもあります。そうなれば買った株は損切りとなってしまいますが、それは致し方ありません。

 個人投資家の多くが気づいたころには、上げ相場も下げ相場もかなり進展しています。でも、そこから動いたのでは手遅れになる可能性が高いです。

 しっかりと初期段階で動けるよう、ルールを設定し、それを実行し、上げ相場でも下げ相場でも対応できるようにしておきましょう。

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