NASDAQの動き

 最後に、NASDAQ市場の動きについても見ていきます。

■(図6)米NASDAQ(日足)のギャン・アングル(2022年1月14日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週のNASDAQのローソク足を確認すると、週初の10日(月)に1万4,500p、週末の14日(金)にギャン・アングルの8×1ラインで踏みとどまる動きを見せています。しかも200日移動平均線がサポートして機能しているようにも見えます。

 マザーズ指数とNASDAQの下落は、ともに米国金融政策の正常化への思惑で生じた銘柄物色の変化(グロース株からバリュー株)を表していると思われ、すでにある程度織り込んだのであれば、図5や図6で見てきたように、テクニカル的にはそろそろ株価が反発してもおかしくない株価位置にあると考えることができます。

 もちろん、まだ織り込みが足りないのであれば、もう一段階の下値を探ることになるほか、今週は中国で10-12月期GDP(国内総生産)や12月分の経済指標の発表が控えているため、相場が下振れしてしまう展開には注意する必要もありそうです。

 とはいえ、先ほども触れたように、今週は金融政策面の発言に振り回される可能性が低く、素直に目先の株価上昇に期待したいところです。