今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 今週もオミクロン変異株の動向をにらんだ展開となりそうです。

 FRB(米連邦準備制度理事会)が金融緩和策の解除ペースを加速する方向にあるため、CPI(消費者物価指数)に注目が集まります。

 今年のブラックフライデーやサイバーマンデーは前倒しされ消費が進んだものの、供給不足、在庫不足で結果はさえず、さらにコスト上昇で利益率も圧迫され、見通しが軒並み引き下げられています。今後、数週間はオミクロン変異株に対するワクチンの有効性を巡るデータ待ちとなります。楽観論と悲観論が入り交じっているため様子見が続きそうです。

先週の動き

 先週の予測では、前週末に南アフリカで検出された変異株は感染力が強く、ワクチンの効力が限定的と報じられたことで、実態は分からず、業績は好調を維持しているものの、当面は様子見。下げた場合はチャートではNYダウが3万4,000ドルを切ると調整が長引くとしました。

 結果的に変異株の「オミクロン」が世界中に広がり、米国でも感染者が見つかったことでNYダウは大幅下落となりました。週の動きは29日(月)+236ドルの3万5,135ドル、30日(火)は▲652ドル、12月1日(水)は▲461ドル、2日(木)は+617ドル、3日(金)は▲59ドルの3万4,580ドルとなりました。12月1日(水)は3万4,006ドルと3万4,000ドル割れ寸前まで下げましたが、週の終値は3万4,580ドルでした。