優待株を購入するときは家族分の口座を作っておこう

──JACKさんは優待株も50銘柄ほどお持ちなんですよね。毎朝、指値注文している人にとっても優待株は魅力的ですか?

 株式投資で得られる利益には2種類あります。1つが株式の売買によって得られる「キャピタルゲイン」、もう1つが株式を保有しているだけで得られる「インカムゲイン」で、配当金や株主優待はこれにあたります。キャピタルゲインはその会社の業績や相場によっては大きな利益を狙えますが、その一方、大きく減らすこともあります。

 もちろん、インカムゲインも業績が悪化した場合など、配当や株主優待が縮小、または廃止される可能性があります。とはいえ、基本的には保有しているだけで一定の利益を得られます。これはこれでメリットが大きいんです。

──とはいえ、インカムゲインは年利でせいぜい数パーセントですよね。資産2億円のJACKさんにとっては物足りないのでは?

 いえいえ、とんでもないです。金額はそこそこでも安定した利益を得られるのはありがたいですから。

──ほかに優待株の魅力ってありますか?

 優待株は何だかんだいって人気がありますよね。優待制度がなくならない限り、持ち続けている人が多い。ですから、ある日、突然株価がガクンと下がるといったことが少ないんです。これも魅力の1つだと思います。

──では、優待株を購入するときに注意したいことは?

株主優待も大好きなJACKさん。優待月には宅配便が山積みに。「ただ最近はクオカードや商品券なども増えてきました。中でもクオカードは多いですね、あんまり使えるチャンスはないのに。日本人はクオカード好きなんでしょうか(笑)?」

 株主優待は1株でも保有していればもらえるというものではなく、最低100株以上などと決められています。で、保有株数に応じて、優待の中身がランクアップしていく仕組みになっています。

 ところが、保有株数と中身は比例するわけではないんです。100株保有で3,000円の商品券をもらえるとしたら、200株保有では6,000円分もらえそうですが、そうではない。100株以上499株以下は3,000円の商品券、500株以上で5,000円の商品券といったケースが多いんです。

──なるほど。そうすると400株持っているような人は損した気分になりますね。

 はい。ですから、そういう場合は家族で分けて保有するといいんです。例えば4人家族であれば、自分1人で400株持つのでなく、自分以外に妻にも勧め、親権者として子供各々2人が100株ずつ持てば、家族として3,000円×4で1万2,000円分の商品券がもらえるわけです。

──そうしたほうが絶対おトクですね。

 証券口座は0歳児でも開設できるので、ぜひ試してみるといいと思います。

──では、次回はJACKさんが最も得意とするIPOについて詳しくお伺いします。

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