消費者のローンの焦付きは少ない:アファーム、バンクオブアメリカ

 もうひとつ今回の決算発表シーズンで印象に残ったのはBNPL(バイナウ・ペイレイター)消費者金融業者や銀行が口々に「消費者向けローンの焦付きは少ない」と発言したことでした。

 一例としてBNPLのアファーム(ティッカーシンボル:AFRM)は「消費者の信用市場の環境は新型コロナ前の正常な状態に戻った。焦付きは増えてないので過去に用心して引当金を取った分に関しては、その一部を解除した」と説明していました。

 また融資基準は緩和しておらず、わざと成長を犠牲にする、保守的な与信をおこなっていることを説明していました。

 アファームの第1四半期(9月期)決算はEPSが予想▲30セントに対し▲$1.13、売上高は予想2.49億ドルに対し2.69億ドル、売上高成長率は前年同期比+54.8%でした。

 一方銀行ではバンクオブアメリカ(ティッカーシンボル:BAC)の第3四半期の消費者部門の損金計上額は3.3億ドルと前年同期の5.6億ドルより減りました。総消費者向け融資額に占める損金計上比(ネット・チャージオフ)率はわずか0.31%でした。

 バンクオブアメリカの第3四半期決算はEPSが予想70セントに対し85セント、売上高が予想216億ドルに対し227.7億ドル、売上高成長率は前年同期比+11.9%でした。

 以上のことから今年のクリスマス商戦期間はそれなりに好調が予想されます。