先週の結果

2万8,000~2万8,500円水準でのもみ合いの後、週末2万9,000円台回復

 先週の日経平均株価予測では、2万8,000~2万8,500円水準の中での上下動が続き、NYダウ次第で上放れする場合も想定しました。

 結果的に日経平均は、2万8,500円水準までのもみ合いの後、14日(木)の米国市場が好決算や長期金利の低下を受けて大幅上昇となり、NYダウは+534ドルの3万4,912ドルと大幅反発。週末の日経平均もこれを受けて一気に+517円の2万9,068円と2万9,000円台を回復しました。

 日経平均は、NYダウに連動する可能性が高いとしているように4日続落していた後の14日(木)のNYダウの大幅反発を受け、2万8,500円水準を突破しました。

 10月11日(月)は、前週末の9月雇用統計は強弱まちまちだったことで、NYダウは横ばいだったものの、原油高でドルが買われて長期金利が上昇し、日経平均は朝方、一時▲155円の2万7,893円まで下げるものの、1ドル=112円台の円安進行を受けて、+532円の2万8,581円まで上昇。ここからは上値が重く、日経平均終値は+449円の2万8,498円となりました。

 12日(火)は、前日のNYダウは原油高からのインフレ懸念を嫌気し、▲250ドルの3万4,496ドルを受け、日経平均はアジア株安、時間外の米株先物安で▲267円の2万8,230円と4日ぶりの大幅反落となりました。

 13日(水)もNYダウは、▲117ドルの3万4,378ドルと3日続落したことで、日経平均は一時▲237円の2万7,993円まで下げました。

 しかしその後、IMF(国際通貨基金)が世界経済成長見通しを引き上げたことで、日経平均は一時+134円の2万8,364円まで反発。しかし、買いは続かず再びマイナス圏に入り、日経平均は▲90円の2万8,140円と続落しました。

 14日(木)は、前日の米国市場で長期金利の低下を好感し、ナスダック総合株価指数が上昇し、NYダウは大きな下げから下げ幅を縮小。

 これを受けて日経平均は+124円の2万8,264円で寄り付き、その後、時間外取引で米株先物の上昇、株価先物への断続的な買いもあり、目先のフシの一つである13週移動平均線(2万8,520円)を上回る+410円の2万8,550円で引けました。

 週末の15日(金)は、前日の米国株が主要3指数そろって大幅高となりました。その背景は好決算、新規失業保険申請件数の大幅減少、長期金利の低下によるインフレ懸念後退であり、これを受けて日経平均は+236円の2万8,787円で寄り付き、その後もジリ高が続き、大引けは+517円の2万9,068円と9月30日以来の2万9,000円台乗せとなりました。

 日本市場の引け後の米国市場は、前日の+534ドルの3万4,912ドルで、柴田罫線では「買い転換」が出現しており、これを受けて+382ドルの3万5,294ドルと大幅続伸となりました。

 サポート要因は、ゴールドマンサックスなどの好決算が続き、9月米小売売上高が予想を上回ったことによります。為替は1ドル=114.24円まで円安が進行し、シカゴ日経先物は+65円の2万9,185円でした。