日本株が長期的に買い場の見方は変わらず

 日経平均が恒大問題をめぐって急落・急騰する可能性はまだ残っています。中国景気が不動産問題で弱含む可能性があることは、日本株にとってマイナス要因です。

 ただし、日本株は中国要因だけで動くわけではありません。米国景気と国内景気の影響も大きいです。米国景気は来年にかけて減速するものの、巡航速度の拡大が続くと見ています。

 また、国内景気はワクチン接種率が急速に上昇した効果で、徐々に回復していくと予想しています。したがって、恒大関連のマイナス影響は続いても、日経平均は3万円を大きく割れることはないと考えます。

 日本株は割安で、長期的に買い場との見方を維持します。時間分散しながら、割安な高配当利回り株に投資していくことが長期的な資産形成に寄与すると判断しています。

 具体的な投資銘柄について、6月に日経BPから出版された拙著「NISAで利回り5%を稼ぐ、高配当投資術」をぜひ参照していただきたいと思います。

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