リターンの次は、リスク指標で優良ファンドを絞り込む

 さて、226本まで絞り込んだとはいえ、まだ本数が多く、リターンだけでは値動きの大きさであるリスクも考慮されていません。

 そこで次に「楽天証券ファンドスコア」や「シャープレシオ」など、リスクを加味した指標も使って絞り込んでいきます。ここでも「10年ファンドスコアが『5』で、かつ、10年シャープレシオが『1』以上」など、思い切って厳しい条件で絞り込んでみることをおすすめします。

 ちなみに、先述のクイズと同じ絞り込みを米国株式ファンドで行った場合(*2)、10年の年率リターンが10%以上のファンドは142本中19本、全体の約13%と、日本株式ファンドの足元にも及びませんでした。

*2:「資産タイプ」は「株式」、「投資対象地域」が「北米」

「米国株のインデックスファンドなら間違いない」ってホント?でも解説したように、米国株式ファンドは、日本株式ファンドと比べて歴史が浅いため、単純な比較はできませんが、結果を見る限り「日本株は投資に値しない」と切り捨ててしまうのはいささかもったいない気がします。

 現に、足元で国内株式市場が盛り上がりを見せる中、「日本株の投資信託も買っておけばよかった…」と、思った方も多いのではないでしょうか。

 繰り返しになりますが、どのタイミングでどの資産にスポットライトが当たるかを正確に予想することは難しいのです。思わぬタイミングで保有ファンドが力を発揮するのも醍醐味(だいごみ)と捉え、楽しみながらファンド選びや分散投資を実践してみてください。