10年の年率リターンが10%以上の日本株式ファンドは、全体の約何パーセント?

答え

3:約50%(226本=48.3%)

 この226本の内訳を見てみると、日経平均株価、または、TOPIX(東証株価指数)のインデックス連動型ファンドが計40本で、残りの186本は、いわゆるアクティブ型ファンドです。

「日本株式は米国株式と比べて低迷している」を過信しない

「日本株式は米国株式と比べ、長期にわたって低迷している」と、定説のように思い込んでいる方も多いですが、実は、日経平均株価やTOPIXのインデックスファンドでも、年率10%以上のリターンを確保しています。

 また、本連載をはじめ、トウシルの数々のコラムで筆者が繰り返しお伝えしてきた通り、米国の株式市場ほど自浄作用が機能していない日本株式は、アクティブ投資が「勝てる」余地が大きく、結果として優良な成績を収めているアクティブファンドが多いのも特徴です。

 実は米国株式市場は、時代ごとに成長性の高い企業が時価総額上位に名を連ね、敗者は自動的に退場していくというサイクルができあがっていることから、インデックス=市場平均を上回る「超過収益」をあげることが難しいのです。

 日本の株式市場には米国市場ほどのダイナミズムは見られませんが、これは言い換えれば、超過収益を獲得できる余地が大きいということでもあります。