今週の指標:日経平均株価

 予想外の出来高からの急騰になったとはいえ、日経平均がテクニカル面で強気転換になった意味は大きいといえます。

 日足、週足で主要な移動平均線を上抜いて、柴田罫線でも2月16日の3万714円の高値からの下降トレンドを2万8,500円水準で上に抜け出ています。

 また、一目均衡表も日足、週足の「雲」を突破しました。

 今週の日経平均は、5月10日の2万9,685円を上に抜ければ、3万円の大台の期待も持てます。

先週の動き

 先週の予測では、27日(金)のFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の講演内容がプラスとなれば米国株式は上昇し、日経平均も連動することになるとしました。

 結果、先週の米国株式は堅調な動きとなりました。さらに31日(火)は、前日比+300円の2万8,089円と月末最終日としては、約1年ぶりの上昇で引け、8月末で相場が上昇への転換点となりました。

 8月20日(金)に2万6,954円と年初来安値を更新し、チャートは下向きの流れの型となったことで、先物のショート(空売り)が積み重なっていたことで、踏み上げ相場となりました。

 5日連続の上昇となり、特に週末の3日(金)は、菅首相の退陣意向を受けて+584円の2万9,128円で引けました。目先の上値は2万9,331円となります。