積立投資の魅力に迫るため、大人気投資信託の「逆」の値動きに注目する
大人気の投資信託ゆえ、新型コロナショックの急落時や今時点の基準価額がいくらであるか、想像がつく方もいらっしゃると思います。
図:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額と1万円を基準に計算した逆パターン
その基準価額を、積立投資とはどのような取引であるかを考えるため、正しい基準価額と、その逆のパターンを用意しました。正しい基準価額は、新型コロナショック直後はおよそ1万円、8月初旬時点でおよそ1万6,700円です。
逆のパターンは、新型コロナショック直後はおよそ1万円、8月初旬時点でおよそ3,200円です。
月々1万円、この投資信託を積み立てた場合、評価額(その時の基準価額×保有数量で計算)は、以下のようになります。
この間、この投資信託が連動することを目指す米国の株価指数は史上最高値を何度も更新し、基準価額(正のパターン)が上昇し続けたため、評価額は増加傾向にあります。
図:月1万円、積立をした時の評価額の推移
一方、逆のパターンの評価額はどうでしょうか。シミュレーション上、積立を開始した2020年4月から2021年8月までは17カ月あるため、17万円(毎月の積立の額が1万円)を上回っていれば利益が出ている計算になりますが、逆のパターンの評価額はそれを下回る、9万円でした。