8月後半の注目材料

 8月前半が終わり、為替市場ではこれまで静かなマーケットが続いていましたが、マーケットを大きく動かす材料は積み上がってきているため、警戒しておく必要がありそうです。

 アフガン情勢は、米政権が予想以上に早い展開と認めているように、今後、米軍撤収後の中央アジアの軍事・政治バランスが崩れ、地政学リスクが高まってくる可能性があります。今のところマーケットに影響を及ぼすほどの事態にはなっていませんが、目は離せません。

 17日、NZドルが急落しました。NZ国内で感染者が一人確認されたとして、ロックダウンを行うと発表したためです。NZ政府は感染者一人で厳しい対応をしましたが、欧米でデルタ株の感染者が急増してきているため、今後、欧米でも再び経済・社会活動を規制してくる可能性も想定され、景気回復の足かせになる懸念が高まってきています。

 中東情勢の不安定化、ジャクソンホール会合、デルタ株感染者の急増や中国経済の鈍化による世界経済回復の足踏み、これらが8月後半の注目材料になりそうです。