商品指数は横ばいの動きだが、生産物価指数は今後の消費者物価指数の上昇を予想させる
今後の動向を推測していく上で、消費者物価指数の先行指数と言われている商品指数と米国生産者物価指数についてもみていきましょう。
ダウ・ジョーンズ・コモディティ指数の推移(2019年1月~2021年8月)
商品指数は2020年4月をボトムに大きく上昇し、約2倍の水準にまで切り上げてきましたが、5月以降は横ばいの推移となっています。
米国生産者物価の推移(2019年1月~2021年7月)
生産者物価指数の7月の値は前月比+1.0%で、前年比のほうは+7.8%とさらに上昇幅を拡大させています。
これまでの傾向を踏まえると、生産者物価の上昇は2カ月程あとに消費者物価に影響しています。ここ2カ月の前月比の値はともに+1.0%と大幅に上昇していることから、8月、9月の消費者物価指数の値は、前述の予測値以上の高いものになる可能性もあります。